この出来事をきっかけに、陛下と美智子さまはお互いに惹かれ合っていったとか。しかし、当時は民間人が皇太子妃になられるのは、まったく想像もできない時代だったことから、ご成婚までに越えなければならないハードルが多く、お二人の間でキューピッド役として奔走した織田さんは、当時、日々どんなことがあったのか日記に書き留めていた。
今回、その日記をもとに、両陛下の出会いからご成婚までの様子、そして美智子さまが心を決められた陛下のプロポーズの言葉まで、どのようなドラマがあったのかを詳細に書き連ねている。
「このテニスコートでの運命的な出会いが、『実は演出されたもの、意図的にアレンジされたものではないか?』と言った報道がなされたことがあります。(中略)私が思うに、この出会いを演出した誰かがいるとしたら、それは神様しかありえない」
常に全身全霊で公務に励み、常に国民に寄り添い、平成の皇室を築かれた両陛下。今から60年前の世紀のご成婚には、ドラマティックなラブストーリーが秘められているようだ。