「危険なのは、片方のまぶただけに眼瞼下垂が起きるケースです。この場合、脳動脈瘤など脳疾患が原因である可能性が疑われます。まぶたを上げる動眼神経が脳動脈瘤により圧迫され、麻痺して片側のまぶたが下がることがある。脳動脈瘤は右脳と左脳のどちらかにできるため、下がるのは片側だけになる。

 脳動脈瘤を放っておくと、破裂してくも膜下出血を引き起こします。同様に脳梗塞や脳腫瘍が原因で片方のまぶただけが垂れ下がることもあります。片方だけの眼瞼下垂は危険なサインです」(同前)

 自分が眼瞼下垂だと思ったら何科を受診すれば良いのか。前出の平松医師が語る。

「加齢性の眼瞼下垂は、眼科では保険適用で手術ができます。まぶたを切開し、ゆるんでいる挙筋腱膜を縫合する手術は眼科でも行えますが、必要に応じて形成外科とも連携します。手術の所要時間は30分から60分ほど。診断で脳動脈瘤が発見された場合、紹介された脳神経外科で治療してもらうことになります」

※週刊ポスト2019年3月8日号

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