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海が身近な新都心「海浜幕張エリア」のマンションは買いか

 この美浜区若葉エリアは、1965年以降に埋め立てられて出来上がった。長らく千葉県の所有となっていたが、2015年7月に大手不動産会社が集まった企業グループの事業用地に変わった。取得額は280億円と公表されている。そこに4507戸のマンションを開発分譲するわけだから、戸当たり約620万円。今時の仕入額としてはお安いほうである。

 戸当たりの建築費を2000万円として計算すると、全体の平均販売価格は4400万円が採算ラインとなる。ところが現在の販売額を見てみると、どうやらそれを大幅に超えていそうだ。つまり、今の価格水準ですべて売り切ると、売り主企業たちは相当儲かる。

 私は売り主の企業群が儲けているからいけないとは思わない。企業だから利益を追求するのは当然のことだ。それよりも私が心配するのは、「将来、高く売れるかも」「ここは賃貸に回して移住しよう」と資産価値の維持を期待して購入した人々の未来である。

 10年後、あるいは20年後、ローン返済に喘ぎながら、気が付くと資産価値が融資残高を大幅に下回っている、という現実と向き合わなければよいのだが……。

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