芸能

俳優・北村匠海「No.1よりその次くらいが、ちょうどいい」

幅広い役を演じられる若手実力派、北村匠海(撮影/藤沢大祐)

 映画『君の膵臓をたべたい』(2017年)で、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した新星は、最新作『君は月夜に光り輝く』で再び命と向き合った──

 ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)では、「キミスイ」で演じた内気な高校生とは真逆のちょっと生意気な弁護士の朝飛光太郎を好演。これが同一人物なのか…と思うほど役の振れ幅が広い、若手きっての実力派・北村匠海。

 4人組ダンスロックバンドDISH//ではリーダーも務める。プライベートではオンラインゲームに夢中だという彼の“役者”と“アーティスト”、2つの顔に迫った。

「状況が目まぐるしく変化していく中で、流されちゃいけないな…と思うところもある。そこは本当に自分との闘いです。変わらずに自然体で、ぶれずにいたいから」

 話題作に次々と出演し、注目度が高まっても「影ながら世代を担っているタイプでいたいんです。ナンバー1より、その次くらいがちょうどいい」と笑う。

「大学進学を諦めて、この世界に飛び込んだけど、役者の仕事、音楽の仕事のほかにも写真を撮ったり映像を作ったり、いろいろなことをやっていきたい。売れたいと思う気持ちはもちろん大事だけど、自分はただ芝居が好きで、作品が良くなることに貢献できれば…という思いで毎回、演じているかな」

 最新の主演作『君は月夜に光り輝く』では、余命ゼロの宣告を受けているヒロイン・まみず(永野芽郁)に惹かれていく青年・卓也を演じた。病で病院から出られないまみずの代わりに、彼女の願いを実現していく。

「ショッピングシーンが楽しかったな。偶然、友達の引っ越しの時に買い物に行ったお店だったんです。遊園地でジェットコースターに乗るシーンもあって、ぼくは大好きなんですけど、怖がらなくちゃいけなくて…。あのリアクションは、まさにお芝居(笑い)。生きることと、死ぬことは表裏一体。決して悲しい映画ではなくて、生きることの喜びを問いかけている作品です」

 俳優として目覚ましく活躍する一方、アーティストとしての顔も持つ“二刀流”。

「DISH//の時は結構、お調子もの(笑い)。メンバーの前だけですけどね。ぼくのそういう部分を解放してくれたのがDISH//なんです。

 俳優業と音楽活動で違うものを見せていきたいし、そのほうがおもしろい。ぼくのこの世界での闘い方は、“2本の刀”があってこそだと思っています」

【Profile】
きたむら・たくみ●1997年11月3日生まれ。東京都出身。B型。映画『君は月夜に光り輝く』は3月15日より全国ロードショー。

※女性セブン2019年3月21日号

関連記事

トピックス

トランプ米大統領と高市早苗首相(写真・左/Getty Images、右/時事通信フォト)
《トランプ大統領への仕草に賛否》高市首相、「媚びている」「恥ずかしい」と批判される米軍基地での“飛び跳ね” どう振る舞えば批判されなかったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
アメリカ・オハイオ州のクリーブランドで5歳の少女が意識不明の状態で発見された(被害者の母親のFacebook /オハイオ州の街並みはサンプルです)
【全米が震撼】「髪の毛を抜かれ、口や陰部に棒を突っ込まれた」5歳の少女の母親が訴えた9歳と10歳の加害者による残虐な犯行、少年司法に対しオンライン署名が広がる
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《新恋人発覚の安達祐実》沈黙の元夫・井戸田潤、現妻と「19歳娘」で3ショット…卒業式にも参加する“これからの家族の距離感”
NEWSポストセブン
キム・カーダシアン(45)(時事通信フォト)
《カニエ・ウェストの元妻の下着ブランド》直毛、縮れ毛など12種類…“ヘア付きTバックショーツ”を発売し即完売 日本円にして6300円
NEWSポストセブン
2025年10月23日、盛岡市中心部にあらわれたクマ(岩手日報/共同通信イメージズ)
《千島列島の“白いヒグマ”に見える「熊の特異な生態」》「冬眠」と「交雑繁殖」で寒冷地にも急激な温暖化にも対応済み
NEWSポストセブン
中村雅俊が松田優作との思い出などを振り返る(撮影/塩原 洋)
《中村雅俊が語る“俺たちの時代”》松田優作との共演を振り返る「よく説教され、ライブに来ては『おまえ歌をやめろよ』と言われた」
週刊ポスト
レフェリー時代の笹崎さん(共同通信社)
《人喰いグマの襲撃》犠牲となった元プロレスレフェリーの無念 襲ったクマの胃袋には「植物性のものはひとつもなく、人間を食べていたことが確認された」  
女性セブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン