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2019.03.17 16:00  NEWSポストセブン

混迷のレオパレス修繕現場 「日給7500円」で職人は不足

レオパレスの謝罪会見(時事通信フォト)

「今話題のレオパレスのお仕事です」
「誰にでもできる簡単なお仕事です」

 これは、とあるネット上の地元密着型掲示板上に実際に、掲載されていたアルバイト募集の文言だ。レオパレスといえば、連日、その名前をニュースで連呼されているので確かに話題ではあるのが、一般的には「不祥事企業」として認知されているはず。一方で、求人告知は見た人が働きたくなるようなポジティブな文言を載せるものだ。だから、この募集をかけていた建設会社は「話題のレオパレス」と書いたのかもしれないが、冗談にしても悪趣味すぎる。

 別の求人では、やはり「女性でも大丈夫」という文言とともに、都道府県が定める最低時給で募集していた。やはりこれでは「安心安全」なレオパレス物件、と言う風にはどうしても思えない。

 修繕工事現場で実際に起きていることについて、東京都下に本店を置く、レオパレス社の二次請け工務店の代表の男性が次のように明かす。

「うちは二次請けですが、一次請けからの丸投げですので、レオパレス物件の建築に関しては基礎づくりから屋根を被せるところまで、それこそ水まわりや電機系以外の全ての工事をやっていました。去年の6月ごろから、一次請け会社から不備がある物件の修繕工事のオファーがあり今もその仕事ばかり。ニュースを見ていなかったので、レオパレスが大変なことになっていると知らなかったんです」(工務店代表)

 ご存知の通り、今年に入ってからはテレビ東京の報道が端緒となり、レオパレスは連日の炎上状態。報道も広がり新聞などもこの騒動を取り上げたことで、忙しすぎてニュースすら確認できなかった工務店代表も、やっと知ることとなったのである。

「修繕工事は件数が多すぎて人集めに相当苦労しており、レオパレスの施工実績のない会社にまで声がかかってるらしいんです。それこそ、二次請け三次請けが、四次請け五次請けに仕事を流したりして…。大丈夫かな? という思いは正直あります」(工務店代表)

 神奈川県内在住の吉岡努さん(仮名・40代)は、いわゆる「一人親方」の工務店を営んでいるが、最近は神奈川だけでなく、埼玉や千葉まで出向き、問題になっているレオパレス物件の修繕工事を請け負っているという。現場では、前出のUさんたちのような日雇い労働者や外国人作業員の姿まで目撃したと話す。人手不足が深刻な土木建築業界のため、経験が浅い、もしくは経験がない人がやってくることは珍しくないが、何もしたことがない人の数が多すぎると思った。

「レオパレスから依頼を受けた一次請け業者、そして二次請け業者があらゆる業者に仕事を振っているようですが、私なんかもその一人。実際に物件を施工するよりも簡単な作業ではありますが、工事の“こ”の字も知らないような日雇いの中年男性がやってきたり、日本語が喋れない東南アジア系外国人もいて、相当苦労しています」(吉岡さん)

 日雇いの中年男性に事情を聞くと、日給は7500円。仕事帰りに事務所に寄り、その場で現金を受け取るというが、普段は引越しなどの現場がメインで、建設作業の経験は皆無。外国人作業員たちも、普段は土木現場ばかりで、建設作業はレオパレスの修繕作業現場で初めてやると、まさに右も左もわからない状態で連れてこられていたという。

 筆者は、レオパレス本社にこうした実態について把握しているのかを問い合わせたが、広報担当者は「把握していない」と言うのみだった。そして、不思議そうに質問を返してきた。

「そうした募集にうちが関わっていると言うことなんですか?」(レオパレス担当者)

 これではまるで「原因は現場にあるのではないか」と、施工不良問題について無責任な回答をした、レオパレス社長の会見の二の舞ではないのか。そもそもレオパレスの問題はずさんな設計、丸投げの現場作業に原因があると見られているのに、ここにきてもまた「本社のあずかり知らぬ現場で起きたこと」で済ませるなら、修繕されたレオパレス物件が本当に安心なのかも疑いの目で見てしまう。居住者のためにも、そして物件オーナーのためにも、レオパレスにはさらに誠実な対応、現場管理が求められるのはいうまでもない。

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