部屋をオシャレにスッキリさせたい! こんな要望に答えてくれたのは、包装作家の正林恵理子さんだ。
きれいにするには、モノを捨てないといけないの?という疑問に対して、「いえいえ、毎日の生活を支えるお気に入りのモノたちを捨てずに、それでも圧迫感を覚えさせない心地いい空間作りは、誰にだってできますよ」と語る。彼女がパリで暮らし、身につけた“モノを美しく見せながら収めるノウハウ”を、ご自宅を例に紹介する。
収納のために、捨てたくないモノまで手放す必要はないし、収めるべき場所に入りきらないからと、適当な場所に詰め込めば、使い勝手が悪くなるというのが正林さんの持論。
「わが家は夫と子供の3人家族。私の調理道具やラッピングの道具をはじめ、夫や子供の服や本、おもちゃ、そして見ているだけで私を幸せにしてくれる小さな雑貨たちなど、モノがたくさんあります。どれも捨てたくないけれど、部屋の広さには限りがある。そこで考えたのが“空間”を使う方法です」(正林さん・以下同)
既存の収納に収まらない場合は、空間を見直すのがおすすめだという。特に、棚の上や下、扉の裏、机の下、洗濯機の上などは要チェックだ。少しでもスペースがあるなら、活用しない手はない。
突っ張り棒やフック、磁石などを活用すると、収納するスペースを新たに作り出せる。詳しい方法は下記を参照してほしい。すぐに試せる裏ワザばかりだ。
◆“百均”を活用
棚の上の空間が空いている場合は、 “百均”などで売られているかごを取り付けたり、突っ張り棒を3~4本設置すれば、オリジナルの棚になる。
「“百均”の収納グッズでは、突っ張り棒がイチオシ。棚が作れたり、目隠し用のカーテンレールになるほか、高い場所に置いたモノが落ちてこないよう、転落防止の“つっかえ棒”としても使えます」
また、フックも便利。2つのフックを「ハ」の字に取り付けると、鍋などの蓋を収納できる。試してみて!