快く応じた吉田監督は、その文字がお母さまの直筆で、「母の愛は世界で最も強くて、大きいもの」という思いを込めたと打ち明けたそうです。嶽野監督も自分のお母さまに達筆な「大東」の2文字を書いてもらった。
吉田監督は2013年に山梨学院の監督に就任し、昨夏に続き今回の選抜に出場します。一方、嶽野監督もお母さまの力強い2文字を左胸に、甲子園を目指しています。
しかし、お母さまの字が下手だったら、どうするつもりだったんでしょう(笑)。
●かみじょう・たけし(お笑い芸人)/小学6年生のときに甲子園球場で試合観戦したことがきっかけで高校野球ファンに。各地方予選から球場に足を運ぶほど。
◆取材・文/柳川悠二(ノンフィクションライター)
※週刊ポスト2019年4月5日号