警察で事情を聞かれた女子高生は、これまでの経緯を告白。警察から連絡を受けた両親に引き渡されたが、事態を重く見た陝西省教育庁は倪を解雇している。
その後、女子高生は陝西テレビの教育チャンネルである陝西省青年放送番組や地元紙などのインタビューを受けた。そのあまりの非道さに、加害者の高校教師に批判が集中したほか、女性の性被害の深刻さが大きな反響を呼んだ。
娘の被害を初めて知った両親も「学校生活で悩んでいるとは思っていたが、なぜ自殺未遂を繰り返すのか分からなかった。自分たちも娘のことについて、鈍感だった」と悔やんでいたという。
ある教育評論家は「中国の場合、男尊女卑の傾向がいまだに強く、女性の立場からしても、『自分が本当のことを話しても、信じてもらえない』と思い込んで、諦めてしまうのではないか。また、男性優位社会なので、女性の性被害に薄々感づいても、無視してしまうという社会的風潮があるのは確かだ」と指摘している。