このアイデアは思いつくがまま適当に書いているのだが、日本企業に勤めている人は、社員の起業を奨励しているリクルートやサイバーエージェントなどごく一部の例外を除き、そのように思考を膨らませることがなかなかできない。なぜなら、普通の日本企業は数十年前からあった事業パターンを、その延長線上で維持しているだけだからである。そういう会社に10年以上勤めると誰もが「守り」に入り、発想力や創造力を失ってしまうのだ。

 しかし、死ぬまで「稼ぐ力」をつけたければ、前述したように休日の時間の使い方を変え、発想力や創造力を開発しなければならない。そのトレーニングを始める年齢は、早ければ早いほどよいのである。

※大前研一・著『50代からの「稼ぐ力」』(小学館刊)より一部抜粋

【プロフィール】おおまえ・けんいち/1943年福岡県生まれ。1972年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。本社ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、1994年退社。以後、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして幅広く活躍。現在、ビジネス・ブレークスルー(BBT)代表取締役会長、BBT大学学長などを務め、日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる。

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