●宝くじ当せん詐欺

 ギャンブル必勝情報会社に勤めていると称する人間から、「ある筋からロト6の当せん番号が事前に送られてくるようになっている。その情報を買いませんか。嘘だと思うでしょうから、試しに明日朝刊で発表される当せん番号を言い当てましょう」という電話がかかってくる。相手が言った番号を、翌日の朝刊で確認すると、本当に当たっている。それで話を信じてしまい、お金を振り込むとそのまま騙し取られる。

 なぜ当せん番号を当てられたのかというと、ロトの当せん番号は決定するとその夜にはインターネットで公開され、新聞の朝刊に載るのは翌日だから。そのタイムラグを利用して、事前に知っていたように装う。

 昨年、岩手県盛岡市で、70代の男性がロトの当せん番号を教えると持ちかけられ、1260万円を騙し取られる詐欺事件が起きている。

 特殊詐欺には、「改元」や「マイナンバー」「震災」などそのときどきの時事ネタと絡めた嘘の話で騙すケースが多く、今後、増えていきそうなのが2020年の東京オリンピックに絡めた詐欺だ。

●オリンピック詐欺

 スポーツ関係者や警察官を名乗る人間から、「何者かがあなたの名義でオリンピックのチケットを購入している。詐欺に関係していて、あなたにも責任がある。100万円払えば司法手続きで解決できる」という電話がかかってきて、金を騙し取られる。

 2016年に和歌山で起きた事件では、60代の女性宅に警察官や弁護士を名乗る男から電話があり、「何者かが、あなたの名前を使ってオリンピックのチケットを購入している。取り消しの手続きに金が必要だ」と言われ、2170万円も奪われている。

 東京五輪のチケットはまだ販売されていないので注意したい。他にも、「オリンピック・パラリンピック記念金貨」なるニセの金融商品を「必ず値が上がる」と売りつけてくるといったタイプのオリンピック詐欺もある。

 こうした新しい手口だけでなく、従来からの「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」「架空請求詐欺」などもまだまだ被害が出ているので、十分注意したい。

◆取材・文/清水典之(フリーライター)

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