41歳の96年、水原の紹介で知り合ったサラリーマンと結婚し専業主婦に。2歳年下の夫は2009年に一念発起し、サラリーマンから整体師へ転身。背景には、三崎の思いやりがあった。
「仕事でノイローゼ気味の主人に『あとの人生、好きにしていいよ』と声をかけたら、嬉しそうに『本当に辞めていいの?』と。あの顔は忘れられません」
現在、神奈川の『整体しゃん手』で施術アシスタントをしながら、患者の悩み相談にも乗る。
「(占い師である)ゆう紀ちゃんに習ったタロットで、カウンセリングをしています。心の助けになればいいなって」
5年前には、自宅兼サロンを20年ローンで購入した。
「中古物件で月10万円ほど。賃貸だと同じ3LDKでも倍の金額になるので、実は安く済む。それに、先のことを心配しても仕方ないですよ(笑い)」
【プロフィール】みさき・なみ/1955年5月27日、京都府生まれ。東映映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』などを経て、日活ロマンポルノへ。6月1日、横浜のフィルムシアター「シネマノヴェチェント」での『むちむちネオン街 私たべごろ』上映会後のトークショーに出演。
取材・文■岡野誠 撮影■山崎力夫
※週刊ポスト2019年5月3・10日号