まず玄関で迎えられた両陛下の横に、今まで天皇皇后の国際親善の場にいたはずだった「通訳」がいない。英語で挨拶をされると、宮殿に入られる際には、雅子さま自らメラニア夫人に手を添えてエスコートする場面もあった。室内で待機されていた秋篠宮ご夫妻や安倍晋三首相夫妻のことも、両陛下自らご紹介された。
その瞬間だった。身長190cmと大柄なトランプ氏が、常に笑みをたたえて堂々とホストを務められる陛下の存在感に圧倒されたのか、背筋を伸ばし、スーツのジャケットのボタンを留めて居住まいを正したのだ。
「トランプ氏は他国の国家元首などと重要な会議や会見を行う時に、ジャケットのボタンを留めず、ラフな雰囲気であることも多い。しかし、今回は身なりを整え、礼を尽くさなければならないというオーラを、陛下から感じ取られたのだと思います」(皇室記者)
さらに意外な様子は続く。両陛下は竹の間で着席されてからも、トランプ氏とメラニア夫人にそれぞれ、通訳なしで話しかけ続けられたのだ。途中、通訳が後ろについたが、通訳は両陛下の会話を聞いて、うなずくだけだった。
「陛下は通訳の存在を忘れるほど熱心に会話され、途中で気づかれると、陛下が通訳の日本人男性をトランプ氏に紹介されるというシーンもありました」(前出・皇室記者)
※女性セブン2019年6月13日号