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高脂血症薬 EPA製剤より効果的として医師が処方するのは?

高脂血症の薬について医師が解説

 様々なメディアで薬が持つ「リスク」を強調した「飲んではいけない薬」の特集が組まれているが、患者一人ひとりの容態や状況を考慮せずに“薬をやめる”という結論は決して現実的ではない。

 では、薬と「上手く付き合っていく」にはどうすればいいのか。まず考えなければならないのが「いま処方されている薬でいいのか」という点だ。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏が指摘する。

「薬の効き目には個人差があり、症状や生活習慣、年齢などによって変わってくる。『広く飲まれている薬だから』とかかりつけ医が処方したものが、その人にとってベストとは限らない。毎日、何十年と飲み続ける以上、効果や安全性、価格まで考慮して総合的に判断すべきです。そして、場合によっては薬を替えてみるという決断が、最善の選択であることもあります」

 例えば、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪の数値が高くなる高脂血症(脂質異常症)は、動脈硬化を促進して心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを増す。

「一般的に処方されるのは、『エパデール』などに代表されるEPA製剤です」

 そう指摘するのは、秋津医院院長の秋津壽男医師(総合内科)だ。

「青魚にも含まれるEPA(不飽和脂肪酸)から作られた薬で、中性脂肪を下げ、副作用のリスクが少ない。高齢者にも多く処方されています」(秋津医師)

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