中学を卒業してからの彼の姿は、いよいよ目撃情報がなくなる。だからメディアに出てくる彼の肖像は、いまだに中学の卒業アルバムのままだ。幼少期をともに過ごした近所の男性の記憶も、ここで途絶えている。

「小学校中学校以降のことは覚えてないんです。見ていない時期があって、ここに戻ってきたのは最近だったと思う。伯父さん夫婦の実子の兄妹はもう家を出ていて、ときどきは帰っているようだけど、今あそこに住んでいるのは伯父さん夫婦と隆一だけです。夜にどこかに出かけている様子はあったから、夜勤かなにかしているのかと思っていた。ただ、隆一だとは分かっても、見かけても声をかけたりはしないから何をやっているか聞いたことはありません」

 多くの近隣住民が、昼間は出歩いているのを見ることはなく、見かけるとしたら夜だったと口を揃える。隣に住む40代の女性は、岩崎容疑者との間に“近隣トラブル”があったという。

「去年の夏頃、朝6時ぐらいにいきなりピンポンピンポンと玄関のチャイムが鳴って、夫が出たら“その人”がいて、『お宅に植えてある木の枝が伸びて、葉っぱが目に当たる』ってすごい剣幕で一方的に怒鳴りつけてきたんです。30分くらい口論になった。その件をご近所に話したら、みんな“その人”とは距離を置いているというから、うちもそうしようと」

 だが、容疑者との関係に突如として変化が起きた。

「事件当日の朝です。ふだんは夜中しか出かけないはずなのに、朝7時頃表に出てきて、向こうから『おはようございます』と挨拶してきた。思わず挨拶を返しましたが、初めてだからおかしいなと思ってたんです。その後にニュースで登戸の事件を見たときは、『もしや』って。格好は黒いズボンに黒いポロシャツ、黒いリュックに黒いメガネでした」

関連キーワード

関連記事

トピックス

筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま入学から1か月、筑波大学で起こった変化 「棟に入るには学生証の提示」、出入りする関係業者にも「名札の装着、華美な服装は避けるよう指示」との証言
週刊ポスト
藤井聡太名人(時事通信フォト)
藤井聡太七冠が名人戦第2局で「AI評価値99%」から詰み筋ではない“守りの一手”を指した理由とは
NEWSポストセブン
日曜劇場『キャスター』で主演を務める俳優の阿部寛
阿部寛、小泉今日子、中井貴一、内野聖陽…今春ドラマで「アラ還の主演俳優がそろい踏み」のなぜ?
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン