国内

雅子さま 将来的にはすべての祭祀に出席、現時点では困難か

重い装束をお召しになった雅子さま(5月8日の「期日奉告の儀」、写真/宮内庁提供)

 皇后となられて約1週間が過ぎた5月8日、雅子さまは御代がわりに伴う宮中祭祀の1つである「期日奉告の儀」に臨まれた。宮中三殿すべてに参拝されたのは、病気療養に入る前の2002年以来、実に17年ぶりのことだった。

「雅子さまが無事に祭祀を終えられた姿に胸を打たれた職員も多かったようです。ですが、“あまり無理をしてほしくない”という思いを抱く職員も少なからずいます」(宮内庁関係者)

 雅子さまはトランプ大統領夫妻との宮中晩餐会や「全国植樹祭」などの公務に順調に出席されている。ただ、今秋に予定される皇位継承に伴う儀式こそ、新皇后としての“本番”ともいえる行事であるという。元宮内庁職員で、皇室ジャーナリストの山下晋司さんが言う。

「10月22日の『即位礼正殿の儀』当日の朝、両陛下は賢所、皇霊殿、神殿の宮中三殿にて、即位礼を行うことを奉告する儀式に臨まれます。また、11月14日から15日にかけて行われる『大嘗宮の儀』は皇位継承に伴う一世一度の最重要儀式です。

 皇后陛下は両儀式ともに、白色帛御五衣、白色帛御唐衣、白色帛御裳という白装束で出席されます。

 皇后陛下は皇太子妃時代から、“ここ一番”の儀式に合わせて体調を整えられ、出席されてきました。秋の重要儀式にも出席され、皇后としてのお覚悟を示されると思っています」

 そのためには、“本番”までに、さらに慎重に、無理のないようにご調整されることが必要になる。

「直近の宮中祭祀でいえば、6月16日、香淳皇后のご命日に皇霊殿で執り行われる『香淳皇后例祭』があります。

 将来的にはすべての祭祀に出席したいというお気持ちはおありでしょうが、現時点では無理でしょう。今後もその時々のご体調などを勘案して、その都度、判断されていくことになるでしょうが、まずは今秋の即位関係の儀式・行事に向けて、無理をなさらず、周囲の協力を得ながら、体調管理に努めていただきたいと思っています」(山下さん)

 雅子さまは一歩一歩、名実ともに「日本の国母」への道を歩まれている。

※女性セブン2019年6月20日号

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン