芸能

芸能リポーターの地方進出で思わぬ影響、原田龍二の会見も

原田龍二の不倫謝罪会見(原田の写真左が芸能リポーターの菊池真由子氏)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は芸能リポーターを取り巻く最新事情について。

 * * *
 南海キャンディーズの山里亮太と蒼井優の結婚発表は、久しぶりに著名な芸能リポーターが勢揃いした会見だったと思う。

 日本中が驚いた大物カップルの電撃婚だったから?

 まぁ、それが最大の理由だが、6月5日(水)の夜…というスケジュール設定が絶妙だったと思われる。多くの著名リポーターが東京にいる“曜日”だったからだ。

 在京局のワイドショーが芸能を扱わなくなって久しい。たとえば『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)は「大物の訃報しかやらない」(リポーター談)。だからレギュラーの芸能リポーターは全くといっていいほど出演がない。

◇地方のテレビ番組から引っ張りだこ

 というわけで、芸能担当のリポーターは、系列の地方局(大阪や福岡)のワイドショーに出演。「系列でなくても構わない」と上から言われ、他の地方局に出演するケースもあるのだ。

 それでも横並びでトップの視聴率を獲得している『羽鳥~』。芸能ナシでも視聴者は付いてくるということで、これは他局のスタッフも興味津々だろう。

『スッキリ』(日本テレビ系)は『ZIP』の流れから冒頭に芸能がくることも少なくないが、リポーターが解説することは滅多にない。

 同番組は、前身の何本もの番組を含めて井上公造氏がレギュラーだが、コーナーが設けられることが多い月曜日の出演が「毎週」であるとは限らないのである。

『ビビット』(TBS系)も、『とくダネ!』(フジテレビ系)も、プレゼンターは局アナ。解説に芸能デスクや、スポーツ紙の記者がやってきたりする。そういえば、両局とも、芸能リポーターを据えなくなって久しい。午後の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)もフィールドキャスターがプレゼンしているし、『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)は、本来、長谷川まさこ氏が専属だと思うが、出番は昔より減っている。

 件の井上氏を始め、著名なリポーターは名古屋、大阪、福岡と全国のワイドショーから引っ張りだこ状態。地方局のワイドショーやニュースショーでは、「もっと芸能をやりたい」と考えている局がまだまだある。加えて、(お笑い芸人に限るが)大阪以外は「街でタレントに遭遇するなんてことは滅多にない」ということからか。芸能リポーターは地方では「スター」なのである。

 地方局の芸能コーナーは、“当日ネタ”(新曲リリース情報やCMイベント、完成披露試写会など)のVTRの羅列であっても、視聴率の毎分グラフが山を描く。

 こうしたコーナーで解説するのが、全国区の芸能リポーターたち。キー局との調整が“主な仕事”である地方局の“芸能デスク”にとって、キー局に出演経験がある芸能リポーターの人脈と情報は不可欠でもある。

◇金曜日の夜は、芸能リポーターが東京から消える!?

関連記事

トピックス

大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
主演映画『碁盤斬り』で時代劇に挑戦
【主演映画『碁盤斬り』で武士役】草なぎ剛、“笠”が似合うと自画自賛「江戸時代に生まれていたら、もっと人気が出たんじゃないかな」
女性セブン
水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
大家志津香
《2024年後半、芸能界は誰がくる?》峯岸みなみに代わり“自虐”でオファー増加の元AKBメンバーなど5人
NEWSポストセブン
遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜の罪で親類の女性が起訴された
「ペンをしっかり握って!」遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜……親戚の女がブラジルメディアインタビューに「私はモンスターではない」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン