記者会見で不倫を素直に認める原田龍二
その菊池氏とて、地方局のワイドショーのレギュラーを複数もっているため「行けなかった」という会見は少なくないという。
現在、リポーターのギャラは「出演」で発生すると思われる。「取材」だけでは大したギャラは発生していないのではないか。ワイドショー花盛りで“年契”(年間契約)されていた時代とは異なり、いまは、ワイドショーのスタッフルームに芸能リポーターが詰めている光景、も皆無といっていい。
キー局からギャラが出ないのなら、三顧の礼で迎えてくれる地方局に、たとえ“前乗り”だったとしても、“連泊”になったとしても、「行こう」という気持ちになるのは当たり前のことだ。
いまでは、男性ディレクターで筆頭リポーターのような存在の人がいて、本当にいつも囲み取材にやってくるので、タレントとも顔なじみになっていて、それなりの“撮れ高”になってしまうケースも少なくない。
だが、カメラを引いたときの“絵面(えづら)”はやはり地味。囲まれるタレントも、顔見知りのリポーターがいないと明らかにテンションが下がってしまい、全く盛り上がることなく、ワイドショーでの“使いどころ”も短くなる…という悪循環だ。
芸能プロダクションによっては、何が何でも著名なリポーターを招集するところもある。それでも最近は曜日によって、“御用達リポーター”が揃わないこともあるのだ。ちなみに招集をかけられても、その事務所からギャラが出ることはないそうだ。
「地方での取材会に“あごあしまくら”+“ギャラ”が出たのも今は昔」とベテランリポーターは嘆く。ちなみに、いまはスポーツ紙の担当記者のほうが優遇されているそうだ。確実に紙面に反映されるからだろう。
だが、キー局のワイドショーでは、確実にオンエアするという“お約束”ができない。『ひるおび!』(TBS系)のエンディングのように、スタッフロールにのせて、何本かのイベントのVTRをオンエアしている“ワザ”をみせる番組はあるが、タレントとリポーターとのやりとりはオンエアされない。流れているのはエンディングテーマで、イベントの音声は出ないからだ。
だからリポーターは地方局に流れ、都内での大きな会見にさえ「都合がつかない」=サミしい絵面→ありきたりの展開→オンエア時間が短い…となる。
菊池真由子氏以降、「芸能リポーター」を目指す若手が出てこないのもこんな理由からだ。「芸能リポーター」はどこへ行くのだろうか。