◆収穫が夫婦の楽しみになる「週末農作業」
経済評論家の森永卓郎氏は、群馬県内に畑を借りており、週末ごとに農作業に汗を流すことも多い。
「妻はしょっちゅう『なんでわざわざ遠いところに行って、農作業しなきゃいけないの』と文句を言っていました。まあ、最初は無理矢理付き合わせた感じもありますね。
ただ、収穫の時期が近づくと、夫婦揃って楽しみで仕方がない。畑のおかげで夫婦の会話が増えました」
◆雑念なく作業ができる「1人1台」のパソコン
仕事をしていたときは、会社ではパソコンは1人1台。だが、自宅では夫婦共用だったため、元旅行代理店勤務のMさん(66)は、定年後、自分専用のパソコンを購入した。
「定年前は共有のパソコンをいじることはほとんどなかったんです。調べ物をしようとパソコンをいじっていたら、デスクトップに妻が友人と旅行に行ったときの写真ファイルが乱雑に保存されているのがどうしても気になってしまって、集中できないんです。
別に妻に見られちゃいけないものがあったり、浮気しているわけではありませんよ。パソコンにロックもかけてません。でも、自分専用のパソコンがあるのは落ち着くんです」
一緒にいるからできることもたくさんあるが、夫婦で別々だからこそ、かえって心地よさが際立つこともある。
※週刊ポスト2019年6月21日号