輸血に品種は関係ないが、B型の猫にA型の血液を輸血すると致死的な溶血反応を起こす可能性があるという。万が一に備え、事前に動物病院で、愛猫の血液型は調べておいた方が安心だ。

 基本的に献血はボランティアとなる。謝礼はないが、献血時に身体検査や血液検査も実施されるので、ペットの健康状態がわかる。さらに病院によっては、ワクチン接種や寄生虫予防などのサービスを受けられる場合もあるという。

「当院では、身体検査や血液検査のほか、必要に応じて爪切りなどのケアを行っています。献血して帰宅された後に体調が変化していないか確認の連絡をするなど、献血に協力してくれた猫たちのアフターケアも怠りません」

 今後、ペットの高齢化はますます進むと予測されている。そうなると、輸血が必要となるケースも増えるだろう。命をつなぐため、献血への協力は積極的に行った方がいいかもしれない。気になる飼い主は、かかりつけの動物病院に申し出てみよう。

なお、日本動物高度医療センターでは、献血ドナー登録をすると、年2回の定期採血が行われる。猫の献血可能体重は4kg以上だが、犬は1回で少なくとも150~200ml程度の採血が必要なため、体重15kg以上の大型犬が対象となる。

※女性セブン2019年6月27日号

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