スポーツ

ドッジボール最新ニュース、W杯も開催・エチオピアでも人気

2018年ニューヨークで行われたワールドカップのボール。当たった時の衝撃が抑えられている

 運動会シーズン到来で、お子さん、お孫さんの活躍を見にいった方も多いのでは? 中には、「運動能力の善し悪しは天性のものだから…」と諦めの声も聞こえますが、いえいえ、そんなことはありません!

 ちょっとしたコツを身につければ、誰でももっと輝けるはず。ここでは小学校での花形スポーツとも言えるドッジボールについて最新ニュースをお届けします!

◆日本と世界ではドッジボールのルールが異なる?

 外野と内野に分かれる日本のドッジボールのルールは、世界から見ると特殊な存在だ、と日本ドッジボール協会の事務局担当者。

「ドッジボールのワールドカップは日本と異なるルールで行われます。日本では使用するボールは1つですが、ワールドカップでは1試合同時に5つのボールを使います。外野はなく、投げられたボールをキャッチするとそのボールの投球者がアウトになる、などかなり異なります」(事務局担当者)

 ワールドカップは60の国と地域の協会が加盟しており、日本が加盟したのは昨年度末。アジアではマレーシアとオーストラリアが二強だという。

◆ドッジボールに使用されるボールに規定はあるの?

 全国大会で使われるボールは、周囲65~67cm、重さ370~390gと指定されている。

「ルールに関しては、子供たちの成長に役立つ理念を込めて作っているので、今と昔で大きく変わることはありませんがボールは、子供向けには各メーカーを手になじむよう改良が進んでいます。

 近年は協会とメーカーで軽量化のテストも行っていますが、軽すぎると投げる時に肩に負担がかかったり、ボールの軌道が外れてしまったりするので、軽くなりすぎないようバランスを見て改良が進んでいます」(事務局担当者)

 使われる素材もさまざま。ビート板に使われるEVA素材は水に強い。また競技向けは合成皮革が主流。2018年ニューヨークで行われたワールドカップのボールで使われたボールは、当たった時の衝撃が抑えられている。さらに、最近のものは当たっても痛くないように工夫されている。

◆ドッジボールと似た「ドッヂビー」なる競技がある

 ルールはドッジボールと一緒だが投げるのはソフトタイプのディスク。いわばドッジボールとフリスビーを合体させたような競技だ。1980年代に日本で誕生し、ドッジボールと区別化するために「ドッヂビー」と名づけられた。

 バレーボールと同じ大きさのコートで行われ、1チーム13人以下で戦う。内野で当たった人は、外野に出て、決まった時間内に多く内野に残っていたチームが勝ち。 

 ディスクを使用するため、投げやすく腕力や体力に自信がなくてもできるのが特徴。また柔らかい素材で作られているので、当たっても痛くないことから、最近は小学校の授業やレクリエーションでも採用されている。

◆エチオピアでもドッジボールは人気

 日本ドッジボール協会は、2018年にJICA青年海外協力隊からの依頼でエチオピアの子供たちに用具や基本動作レッスン映像などを提供。社会貢献も積極的に行っている。最初はボールの扱いに慣れない現地の子供たちだったが、次第に慣れていき、最後には笑顔でボールを投げ合う姿が見られた。

※女性セブン2019年6月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン