JR東日本の新型新幹線「ALFA-X」の1号車運転席(時事通信フォト)
さらに、在来線を転用する形で運行している山形新幹線や秋田新幹線は、ミニ新幹線とも呼ばれるように通常の新幹線よりも車体規格がコンパクトになっている。
そうした事情から、JR東日本の新幹線が豊富なバリエーションになったことは理解できる。しかし、車体のカラーリングは気象・地理的な条件や需要とは無関係だ。
「JR東日本は、それぞれの地域を具現化するカラーリングを採用しています。そのため、車体カラーのバリーションは多くなっておりますが、その点で非経済的とか車両運用面が非効率になっていることはありません」(同)
車両デザインで度肝を抜いたALFA-Xは、試験走行を2022年まで実施する予定にしている。営業運転開始の目標年は、現段階で明確に示されていない。
2030年度末には、北海道新幹線が札幌駅までの延伸開業を予定している。
現在、東京―札幌間の移動は、圧倒的に飛行機が優位に立っている。この構図を覆すことは簡単ではないだろうが、反転攻勢の端緒をALFA-Xは切り拓けるか?
JR東日本の新型新幹線「ALFA-X」の10号車運転席(時事通信フォト)