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プロ野球のトレード市場、交流戦後に活況となるワケ

まだまだトレード期限までは時間があるが…(時事通信フォト)

 プロ野球交流戦も終わり、ペナントレースは早くも折り返し。後半戦に入れば優勝争い、CS進出に向けて落とせない試合が続く。トレード期限が7月末に迫る中で、トレード市場が活況だ。

 6月26日、巨人の投手・吉川光夫(31)、捕手・宇佐見真吾(26)と日ハムの藤岡貴裕(29)、鍵谷陽平(28)両投手の2対2のトレードが成立した。30日には、中日とオリックスが金銭も絡めた2対3のトレードを敢行。7月に入っても、広島の外野手・下水流(しもずる)昂(31)と楽天の内野手・三好匠(26)、阪神の石崎剛(28)とロッテの高野圭佑(27)の両投手のトレードが発表された。

 阪神の元球団社長・野崎勝義氏が話す。

「これらはいずれもリーグをまたいでのトレード。戦術やサインの秘密保持の関係で、シーズン中に同一リーグでのトレードは難しい。その点、交流戦後に別のリーグのチームとなら交渉をまとめやすい。そのため、近年は交流戦終了後からトレード期限の7月末までに大きな交渉が続々と成立する」

 昨年も7月だけで5件のトレードが成立。うち4件が“リーグまたぎ”だった。

 シーズン中の移籍は「緊急補強」の意味合いが強く、出場機会が限られていた選手が、新天地で即起用されることが多い。

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