「海老蔵が主役の舞台なのに、海老蔵に触れなかったこともあります。今年5月の『團菊祭五月大歌舞伎』については、松竹が『海老蔵としての最後の團菊祭』と大々的に宣伝した舞台にもかかわらず、共演の尾上菊之助と尾上松也の演技のみを論評した。ここまでやるか、と清々しさすら感じました」(別の歌舞伎関係者)
朝日新聞社内でもこの寸評は話題だそうで、「歌舞伎界の至宝である『團十郎』を継ぐ者への“愛の鞭”だと解釈されています」(朝日新聞記者)とのこと。
叱る人がいてくれるうちが華、ということか。
※週刊ポスト2019年8月2日号