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2019.08.05 16:00  週刊ポスト

文在寅大統領の浅はかさ、次の次の外交戦略を考えられない

 文大統領は、任期中に南北統一を実現し、金大中元大統領のようにノーベル平和賞を受賞したいと考えている、と言う識者もいる。だが、その実、統一後のビジョンや構想はゼロである。

 たとえば、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が本当に信頼できる人物なのか、仮に統一交渉がまとまったとしても彼にそれを履行する意思と能力があるのか、という最初にクリアすべき根本的な問題について、文大統領は考えたことがないと思う。さらに、「ユナイテッド・コリア」が誕生した場合、その統治機構がどのような形になるのか、誰がどういう手続きでトップに就くのか、ということについても具体的な構想を持っていないと思う。

 それかあらぬか、文大統領は、金正恩委員長からもアメリカのドナルド・トランプ大統領からも軽んじられている。現に、6月30日に板門店で開かれた3回目の電撃的な米朝首脳会談で文大統領は蚊帳の外だった。仲介役のはずなのに、ただ脇に立って2人の会談を見ているだけで全く存在感がなく、会談会場になった韓国側施設「自由の家」の主人にすら見えなかった。

 とはいえ、今後も文大統領の対日姿勢が変わることはないだろう。なぜなら文大統領は、そもそも祖国分断の悲哀を作った原因は日本の植民地政策であり、それが尾を引いたまま東西冷戦の中で朝鮮戦争が起きたのだから、日本は朝鮮民族に対して“原罪”を負っているという思想で頭のてっぺんからつま先まで固まっているからだ。

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