熊本工業も6年ぶりの夏の甲子園切符を掴み、高松商業(香川)に至っては夏は23年ぶり。小柄な左腕・香川卓摩には鋭いスライダーがあり、センバツで甲子園のマウンドを経験しているのも強みだ。
同じく今春のセンバツに出場した習志野(千葉)と明石商業(兵庫)は、優勝も狙える位置につける。
習志野は、何事にも動じないエース・飯塚脩人(しゅうと)の球速が150キロに達し、準優勝に終わった春の雪辱を期す。風物詩となったブラスバンド応援は、聖地でこそ耳に入れるべき美爆音だ。
明石商業は、右腕の中森俊介に加え、“藤原恭大二世”とも呼ばれる来田(きた)涼斗が1番を打つ。センバツの準々決勝・智弁和歌山戦で、先頭打者弾とサヨナラ本塁打を放ち、名を轟かした。ふたりは共に2年生だ。
習志野と明石商業は共に市立で、県立に比べれば手厚い支援を受けている。それでも甲子園制覇となれば、公立校の快挙として讃えられるはずだ。
※週刊ポスト2019年8月16・23日号