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DeNA優勝への最大のカギは「ラミレス監督の落ち着き」か

育てる監督になれるか (写真/時事通信社)

ラミレス監督が「動き過ぎない」ことが勝利につながる? (写真/時事通信フォト)

 DeNAが21年ぶりのセ・リーグ優勝へ向けて、首位・巨人を猛追している。8月2日からの直接対決で3連勝し、0.5ゲーム差(記録は8月5日現在。以下同)に。3位・広島を含めた三つ巴の混戦を抜け出すポイントはどこにあるのか。野球担当記者が話す。

「ラミレス監督が動き過ぎないこと、データに拘泥し過ぎないことでしょう。奇策は機能すれば“ラミレス・マジック”と称えられますが、ハマらないとファンに叩かれるだけでなく、選手が混乱します」(以下同)

 今季、序盤のDeNAは4月16日から28日まで10連敗、5月3日から8日まで5連敗を喫するなど最下位を独走。ラミレス監督の更迭すら囁かれていた。

「開幕当初は4番の筒香嘉智以外のネフタリ・ソト、ホセ・ロペス、宮崎敏郎というタイトルホルダーの打順すらいじり過ぎていた。クリーンアップのマイナーチェンジを繰り返したことが、勝てない一因だったように思います。もちろん、宮崎の絶不調は別に原因があったのかもしれませんが、打順を変えられ過ぎたこともその一因にだったかもしれません」

 3、4月に打率1割6分5厘と不振にあえいだ宮崎も5月2日のヤクルト戦でタイムリーを含む2安打を放ち、復調の気配を見せた。5月6日から6月6日までの1か月は1試合を除き、2番に定着。5月は打率3割6分7厘と、完全復活となった。

「今年、DeNAは4連勝以上が5回。その時の打順を見ると、1番から5番までが固定されています。ラミレス監督が落ち着くと、選手の潜在能力が発揮できている印象です」

 5月17日から22日まで、5月29日から6月1日までの各4連勝では神里和毅、宮崎、ソト、筒香、ロペスの順番を動かしていない。6月8日から12日までの4連勝では2番が桑原将志1試合、石川雄洋3試合と変わっただけで、1番・神里、3番・宮崎、4番・筒香、5番・ロペスは同じ。

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