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ラグビー大八木淳史氏、孫が生まれたら読ませたい本は?

ラグビー元日本代表監督の大八木淳史氏(写真/共同通信社)

 超難関中学に進学した女優・芦田愛菜(15)が読書愛を語る著書『まなの本棚』が、発売早々ベストセラーに。孫を本好きにしたいと願う祖父母世代が多く買い求めているというが、ではどんな本を孫に読ませればいいのか──。ラグビー元日本代表の大八木淳史氏(57)が勧めるのは、『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』(ロバート・フルガム著/池央耿訳)だ。

 * * *
 30年前から読み継がれる米国のベストセラーで、103か国で翻訳されたエッセイです。著者は牧師。芦屋学園中学校長、芦屋大学附属幼稚園園長だった時に、初めて読みました。園児に内容を伝えたこともあるし、中高生でも学びが多い1冊です。

 フルガム牧師は人間が生きる上で知っておくべきことを〈全部残らず幼稚園で教わった〉としています。

〈何でもみんなで分け合うこと〉〈ずるをしないこと〉〈人をぶたないこと〉……。

 常識的なことばかりですが、〈大人が幼稚園の教えを守らなかったばかりに、現代社会は大変な犠牲を払っている〉と説きます。

 私は3人の子供がいて、いちばん上が29歳。孫はまだですが、生まれたら必ず読ませたいし、母親になる娘にも読ませたい。書かれているのは人間としての基本ですが、わかっていてもできないことが多い。自戒の念を込め、私も改めて読み返したいです。

※週刊ポスト2019年8月16・23日号

人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ (河出文庫)

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