国内

災害級の猛暑で東京五輪が不安視されるもう一つの理由

真夏の五輪開催を懸念する声が相次ぐ

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々を心理的に分析する。今回は、今年の猛暑で不安視される東京五輪を分析。

 * * *
 8月の連休中も、うだるような暑さが続いている。天気予報は、「災害級の暑さになる恐れがある」と伝え、テレビの画面には、気温の上昇で真っ赤に染まった日本列島の地図が映し出された。とにかく蒸し暑い。そんな中、あちらこちらから聞こえてくるのは、来年の夏を不安視する声だ。友人同士で集まっても、タクシーに乗っても、皆言うことは同じ。
「こんなに暑くて、来年の東京五輪は大丈夫なのか?」
「下手をすると死者が出るのではないだろうか?」 

 11日には、水泳・オープンウォータースイミングの東京五輪テスト大会が、お台場で開催された。朝7時のスタートにもかかわらず、この時点ですでに気温は30℃だ。大会に参加したチュニジアのオリンピックメダリスト、ウサマ・メルーリ選手は、「経験した中で一番水温が高いレースだった」とコメントしたという。13日の総合馬術テスト大会クロスカントリーの部では、蒸し暑さのため人も馬も危険な暑さになり、選手たちが開始時間を早めてほしいと声を上げた。

 東京五輪を不安視するのは、暑さだけが理由ではない。気温が上昇した際の熱中症対策に対する「基準」が我々の中に出来つつあることも関係していると思う。

 その基準の一つとなっているのが、環境省の「熱中症予防情報サイト」で示されている、気温・湿度・放射熱・気流などを総合的に考慮した「暑さ指数(WBGT):湿球黒球温度」だ。5段階の“危険度”が設定された指数が、4段階目の28~31℃(気温はおおよそ31~35℃)になると「厳重警戒」となり、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避けるべきとされている。5段階目の31℃以上(気温が35℃以上)になると「危険」で、運動は原則中止すべきだ。

関連記事

トピックス

交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
イエローキャブの筆頭格として活躍したかとうれいこ
【生放送中に寝たことも】かとうれいこが語るイエローキャブ時代 忙しすぎて「移動の車で寝ていた」
NEWSポストセブン
伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン