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2019.09.05 07:00  週刊ポスト

「術後うつ」は家族の支えやアドバイスが逆効果になることも

家族の励ましが逆効果になることも

 大病が見つかったら、すぐに手術や治療を受けることが肝要だ。ただし、適切な処置が行なわれたとしても、術後・退院後に意外な落とし穴が潜んでいることがある。それが「術後うつ」のリスクだ。今年8月、お笑いコンビ・ネプチューンの名倉潤(50)がヘルニア手術後のうつ病発症を発表し、休養に入ったことは記憶に新しいだろう。

 では、術後うつとはどんな症状なのか。埼玉医科大学国際医療センターの大西秀樹教授(精神腫瘍科)が語る。

「うつ病と診断されるのは、『抑うつ気分』あるいは『興味・意欲の低下』のどちらかがあり、さらに食欲低下や睡眠障害、焦燥感、全身倦怠感、集中困難、自責感といった症状が5つ以上、2週間連続して認められ、かつ他の原因で説明できない場合です。

 術後や退院後に“眠れない”“食欲がない”といった状態を訴えたら、うつ病に罹患している可能性があると考えておくべきでしょう」

 そうした兆候に気づいたら、精神科、精神神経科などを受診し、適切な治療を受けることになる。その際には、「家族の見守り方」がカギとなる。

「つらそうにしている患者さんに対して、安易な“励まし”は禁物です。とくに家族や身近な人は『もう手術が終わって、腫瘍も取ったんだから、大丈夫だよ』『そんなにダラダラしてると体に良くないよ』などと言ってしまいがちです。しかし、そうした言葉がかえってプレッシャーを与えてしまう」(大西教授)

 術後うつを経験した患者の言葉が、大西教授の指摘を裏付けている。

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