「旨い新銘柄」8選
昨年になって本格的に販売が始まった「だて正夢」(宮城)も評判が高い。
「『雪若丸』よりもさらにもちもちしていて、冷めても甘みや粘りが持続します。おにぎりにしても、温かいご飯のままでも美味しくいただけます」(市野澤氏)
2017年登場の「新之助」(新潟)もおにぎりに適したお米だという。
「粘りが強いうえに粒が大きくて固めのお米なので、おにぎりにピッタリ。リピーターが多く、固めのお米のなかでは高級路線の印象です」(西島氏)
シニア世代には馴染み深い「コシヒカリ」の“後継米”として生まれたのが、昨年デビューした「いちほまれ」(福井)だ。
「新潟県魚沼産のイメージが強いコシヒカリですが、発祥は福井県です。その福井で約6年をかけて改良され“ポスト・コシヒカリ”として生まれたのがこのお米です。噛むと弾力が感じられ、粘りや甘みも強い。コシヒカリの特徴をさらに強くした点も特徴です」(西島氏)
◆「ササニシキ」のような優しい味
近年の傾向として、「もっちり」とした食感のブランドがファミリー層を中心に人気を集めているというが、「あっさり」「さっぱり」とした食感の銘柄のお米も“大人の舌”を持つシニア世代に支持されている。昨年から販売を開始した「よさ恋美人」(高知)はその代表格だ。