◆広がるボードゲームの輪

 レアな作品だとそのゲームを愛好する同胞を見つけるだけでも苦労するのがこの世界。けれどそれがまた楽しさでもあるのです。

 私の息子も、好みのゲーム「ハートオブクラウン」(推しの姫を皇帝にさせるべく、支持者を集めて戴冠式を目指す日本のゲーム)をプレイする会が催されるとテンションが上がり、多少遠くても向かっていきます。そしてそのゲームを熱く語れる仲間を作って帰ってくるのです。

 また、最近はクラウドファンディングでボードゲーム制作資金を募る様子も見かけるようになりました。探偵と協力し、離婚するための証拠を集めていく「離婚届にサインしてッ!!」は私も予約購入しました。最近は、災害対応や経理などを遊びながら学ぶことができる学習型ゲームも開発されているようで、ボードゲームの楽しみ方はどんどん進化しているようです。

『離婚届けにサインしてッ!!』(作/ひとりとひとり)

『離婚届けにサインしてッ!!』(作/ひとりとひとり)

◆ボードゲームカフェは「おひとり様」も歓迎

 ボードゲームカフェには、数百ものボードゲームが置かれ、自由に遊ぶことができます。料金は大抵時間制で、1時間500円程度の店が多い印象ですが、面白いのは1日プランなどの長時間割引も設けられていること。

 たとえば1日中遊んで2000円などというお店もありますが、最初はそんなに長時間いる人なんているのだろうかと思っていましたが、手間がかかるゲームをプレイしていると、時間が経つのはあっという間なのです。

 また、ほとんどのボードゲームカフェは「おひとり様」も歓迎し、相席OKのテーブルに加えてもらい、一緒に遊ぶことができます。私も、ひとりで入ってきた女性客と一緒に遊んだことがあります。ボードゲームをきっかけにして異性と親しくなることもあるみたいですね。お酒や食事が楽しめるお店も多いので、デートに使っているカップルもいます。

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