◆ボードゲームが人気になった理由
バブルの頃はボードゲームで遊ぶ人は少なかったはずです。それは仕事も忙しく、ドライブをしたりディスコに行ったりと、他に遊ぶところもたくさんあったからでしょう。けれど現代は経済的にも安定せず、車も買えず、外で豪勢に遊ぶよりは家で飲むという人が少なくありません。
最近は、働き方改革だとかで残業も削減され、時間を持て余している人が多いのです。ゆっくりと腰を据えて遊べるボードゲームは、そんな現代日本人の生活とマッチしたのではないでしょうか。私もお気に入りの「横暴編集長」(カードをつなげて本のタイトルを決めていく日本のゲーム)をすると何時間でも遊べてしまいます。
もっとも、ゲームならばスマホでもできますし、実際スマホゲームのほうに夢中の人は大勢いますが、1日中家の中でひとりで遊ぶより、誰かと一緒に賑やかに楽しみたいという人も増えているのは間違いないでしょう。
事実、ボードゲームカフェではあちこちから、どっと笑い声が上がり、どの顔も楽しそうです。ガツガツ稼ぐ時代でなくなり、かつ人生100年と言われるようになった今だからこそ、長く楽しめる趣味として、ボードゲームの人気が上昇しているのかもしれません。