ビジネス

ラグビー日本代表の活躍が未来の経営者たちの背中を押すか

W杯初戦は快勝した(撮影/藤岡雅樹)

 ラグビーW杯の日本大会は、日本財界の強力なバックアップに支えられている。有名企業のトップには、ラグビー経験者が多い。ラグビー経験者が企業で出世していく背景には、ラグビーが主に名門大学で盛んだという事情がある。ラグビー経験がきっかけで、異業種間の交流が始まるケースも多い。

 ラグビーW杯のオフィシャルスポンサーを務める大正製薬・上原明会長は、元ラグビー日本代表監督で三井住友銀行専務執行役員だった宿澤広朗氏とラグビーを通して親交を深め、宿澤氏からの依頼がきっかけで日本代表のスポンサーとなった。

 また、同志社大学ラグビー部から神戸製鋼に進み、日本選手権7連覇の偉業を成し遂げ、長く日本代表でも活躍した大八木淳史氏と同志社大、神戸製鋼、日本代表を通じた盟友関係にあった平尾誠二氏は、神戸大学医学部でラグビー経験のある山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所所長と家族ぐるみの付き合いを重ね、その関係は平尾氏の死後に『友情』と題した共著にまとめられている。

 ちなみに、現日本代表の福岡堅樹選手は、引退後に医学部を受験し、医師の道を目指すことを公言している。“文武両道”の精神はプロ化が進んだ今も残っているが、大八木氏はこんな懸念も示す。

「今後は、ラグビー経験者の経営者が現われるかどうか。というのも、今の現役学生はプロになりたがっているし、ラグビーだけやっておけばいいという大学も増えている。私は、ラグビーを辞めたあとのことを考えても、学生として勉強しながらラグビーも頑張ったということを評価すべきではないかと思います」

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン