桜を胸に戦う具智元(写真/アフロ)
ソウル出身で父も兄もラガーマンだったラグビー一家。小6でニュージーランドへ留学し、その後は大分県の公立中に編入。以来、日本の高校、大学、社会人チームで研鑽を積んできた。
「智元は、“自分ががんばることで、日本を好きになる韓国人が増えて、韓国を好きになる日本の人が増えたら、こんなにうれしいことはない”と話しています。今回はご両親も応援のために来日していますよ」(具の友人)
日韓関係が悪い中でも、具の日本代表選出に反対するラグビーファンはいない。具は毎試合、胸の桜のエンブレムに手を当てて「君が代」を斉唱している。新たな日韓の架け橋になるために、体を張り続ける。
2人のような20代の選手だけでなく、長らく辛酸を舐めてきた30代のベテランも、“最後の輝き”を放っている。W杯3大会連続出場の主将リーチ マイケル(31才)、フッカー堀江翔太(33才)、スクラムハーフ田中史朗(34才)だ。
※女性セブン2019年10月31日号