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中国で豚コレラの影響で豚肉高騰 イヌ肉代用の議論も

歴史ある銭湯が危機に

アフリカ豚コレラが蔓延中

 中国ではアフリカ豚コレラの蔓延で、豚肉の供給が減少、深刻な豚肉不足と豚肉の高騰が市民生活を直撃している。豚肉が昨年に比べて2倍になっていたり、豚の内臓を使ったローカルフードが5倍にも跳ね上がるなど、高騰の影響は深刻だ。香港の英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が報じた。

 江西省万安県のあるレストランでは、料理のメニューがなく、調理場に行って、そこから野菜や魚、肉、果物、麺類などの食材を勝手に選んで、自分たちで調理するという方式で好評を博している。だが、レストランオーナーの最近の悩みは豚肉がないということだ。

 そこで、オーナーが考えたのが「豚肉の代わりに、イヌの肉、あるいはウサギの肉ではどうだろうか」ということだった。イヌの肉ならば、市場に行けば売っているので、簡単に調達できるという。

 日ごろは最近の風潮でイヌの肉は置いていないが、このところの豚肉不足や豚肉の値段の高騰ということもあって、このレストランでは豚肉の代わりに、イヌやウサギなどの肉を提供するようになった。

 これに対して、動物保護団体は「犬肉の食用は非文明的だ。豚は食用に育てられているが、犬の場合はそうではない。ペットとして育てているのに、殺して食べてしまうのは残酷だ」と豚肉の代わりに犬の肉を使うことに批判の声を上げている。

 とはいえ、中国では最近、豚肉の供給不足は深刻だ。北京や上海では昨年まで豚肉1キロは36元(約610円)だったが、今年9月末現在では2倍の72元(約1220円)に値上がりしている。

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