過去の逮捕で田代はすでに2度、服役している。もし今回の逮捕から有罪が確定したら、3度目の服役に繋がるだろう。3度目の出所後、田代は再び覚せい剤について語るのだろうか。いや、語るしかないのだ。さみしさを何よりも嫌う田代にとって、社会との接点を見出すポイントはここしかない。再び、身をすり減らす自虐ネタに興じることとなる。
田代の奇妙な人生と機知に富んだトークがコンテンツになることはわかる。しかし、田代は身を擦り減らすと覚せい剤に頼る癖がある。この悪循環がずっと繰り返されてきた。ゆえに田代の周りにいる人は私生活の露出によって救いを見出すことを止めるべきだ。心身ともに不健康な人間がパーソナリティーを売り出すことは危険である。派手な芸能活動に望郷の念を抱くことは理解できるが、そこは自主規制した方がいい。極力、実人生を切り売りすることが主にならないで済む手法を考えるべきだろう。
田代は表に出ないとさみしくなり。しかし、表に出たら「人を喜ばせたい」といった強い責任感に悩むめんどくさい人である。ただ、どうにか覚せい剤以外の手段で立ち直ってほしいと思う。一流の才能を持っているだけに……。
乱れるきっかけとなった「笑い」が今度は救いのキッカケになればいいのに。難しいことは重々承知しているが、僕は再びコントであたふたする田代が観たい。