“エースのジョー”としてV9時代を支え、引退後に19年間スカウトを務めた城之内邦雄氏(79)は、走り込みの重要性を説く。
「今の巨人の選手は全力疾走していない。我々の時代にはキャンプはもちろん、シーズン中も走っていた。川上(哲治)さんの時代は全力疾走しないと罰金を取られたんです。投手陣は走り込みながら疲れをとり、下半身で投げることを覚える。それが故障の予防にもつながる。ソフトバンクの工藤(公康)監督はかなり走らせたと聞いたが、原巨人にはそうした地道な鍛練が欠けているように思いますね」
※週刊ポスト2019年11月22日号