生活習慣の改善の第一は、言わずもがなの減塩だ。一日の塩分摂取量の目標は、男性8g未満、女性7g未満(高血圧の人は男女とも6g未満)とされている。しかし、現状は10g程度と、目標を上回っている人が多い。

 刺身や冷や奴にしょうゆをたっぷり使う人は要注意。スプレー式や一滴ずつ出るしょうゆ差しを使うのもいい。

 ナトリウムの代わりにカリウムを使った「ナト・カリ塩」という減塩商品もある。血圧を上げるナトリウムの代わりにカリウムが使われている塩だ。カリウムは体内のナトリウムと置き換わり、ナトリウムを排出してくれる。味は、ふつうの塩とほとんど変わらない。「ナト・カリ塩」を使ったしょうゆやみそもある。こういう商品が、もっと増えればいいなと思う。

 カリウムは、野菜や果物、海藻などに含まれている。アボカド、バナナ、ホウレンソウ、ブロッコリー、大豆、里芋、ワカメなどだ。野菜の一日の摂取目標量は350gだが、足りてない人が多い。野菜ジュースや温野菜などにして、できるだけ摂ってもらいたい。

 運動も大切だ。この連載で何度も紹介した鎌田式スクワットとかかと落としは、運動習慣のない中高年でも取り組みやすい運動だ。

 外来でも、高血圧、糖尿病、メタボの患者さんにはこの2つの運動を指導しているが、成果が出ている。運動で体重を1kg減らしたことで、上の血圧も下の血圧も4下がったという人がけっこういる。

 ぼく自身これらの運動を続けることで、血圧が改善した。2年前の健康診断では136/84だった。高血圧ではないが、ボーダーラインだ。それが今年の健康診断では、108/72と正常血圧の範囲に収まったのだ。ある意味で、血圧は裏切らない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン