高血圧は、サイレントキラーといわれる。血管に高い圧がかかり続けると血管が老化し、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞、心不全を起こす。脳と心臓の病気では年間31万人が死亡している。高血圧は認知症のリスクも高める。特に高血圧の中年は、正常血圧の人より認知症リスクが1.6倍高まるという論文も発表されている。

 一方で、生活習慣を改善すれば、ほとんどの場合、血圧は下がる。上の血圧が10または下の血圧が5下がると、脳卒中の発症リスクが30~40%、心筋梗塞の発症リスクが20%下がることもわかっているのだ。

 自分の血圧を知らないという人もいるが、まずは血圧を測る習慣をつけることから始めてほしい。

●かまた・みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。著書に、『人間の値打ち』『忖度バカ』など多数。

※週刊ポスト2019年11月22日号

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