国際情報

中国の航空会社の機長 女子大生を操縦室に招き終身乗務禁止

歴史ある銭湯が危機に

空の安全は保たれているのか

 中国の航空会社、桂林航空の旅客機が飛行中、機長らが女子大生をコックピット(操縦室)に招き入れて、機長席に座らせたほか、お茶まで出して歓迎していたことが分かり、機長は終身乗務禁止処分を受けていたことが明らかになった。同社では同乗していた副機長にも事情を聞いており、調査結果をみて、処分を決定する方針だ。

 この女子大生は桂林観光学院客室乗務員養成学科の3年生で、同学院を卒業後、キャンビンアテンダントとして働きたいとの希望があった。これを知った機長らが今年1月、中国広西チワン族自治区の桂林空港から江蘇省揚州空港までのフライトの最中、女子大生をコックピットに招き入れていたという。

 その際、機長席に座り、左手でVサインを作って、カメラに微笑みかける表情でカメラに収まった写真を撮影。その写真が11月初旬、「パイロットさんに大感謝。わたし、大興奮」とのキャプション付きで、中国版ツィッター「微博(ウェイボ)」上に掲載された。

 写真はインターネット上で、またたく間に拡散。女子大生の知人から、彼女の名前や同学院の学生であることも明らかになったという。

 なぜ、10カ月後に突然、写真が公表されたのかは不明だが、中国共産党機関紙『人民日報』など中国メディアによると、機長らの行為を憂いた桂林航空の関係者が関与したとの見方が有力だという。

 桂林航空では事態を重く見て、機長ら乗務員から事情を聞いて、事実関係を確認したうえで、機長を終身乗務禁止処分にし、すぐに同社ホームページ上で事実を公表。

「桂林航空は常に乗客の安全を第一と考えており、安全を損ねるような不適切で行為は断固として許容せずに対処していく所存である」などとの謝罪文も発表している。

 中国では昨年6月にも、東海航空の機長が飛行中、妻をコックピットに招き入れていたことが発覚し、6カ月間の乗務禁止処分を受けている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン