島根県の私立松江西高校で男子生徒が教師と見られる男性に暴言や机や椅子を投げたりする動画が拡散されている(HP/Xより)
「バーカ死ね」「謝れや、オラァ!」──私服姿の男子生徒が、教卓に立つ老齢の教員に対し、ドスの効いた声で凄む。生徒はさらに教員の周囲にある椅子や机を激しく蹴り飛ばし、教室にはその音が響き渡る。教員は驚いた様子で立ち尽くし、周囲の生徒からは笑い声さえ漏れていた——。
1月6日、X(旧Twitter)上で拡散され、物議を醸したこの動画。舞台となったのは、島根県の私立高校・松江西高等学校だった。学校は「解決済み」とする声明を発表したが、同校のOBや関係者は、NEWSポストセブンの取材に「動画は学校の問題の氷山の一角に過ぎない」と声を上げる。学校の実情を取材した。【前後編の前編】
SNS上で「先生が可哀想すぎる」「これが日本の高校か?」などと物議を醸したこの動画について、学校側は1月8日、ホームページで下記のような声明を発表した。
「当該事案は2024年のもので、事の直後に事実確認を行い、関係する者について指導等を行い、解決しています」「関係する者やその家族を特定した情報も流れ、誹謗中傷を受けるなど、プライバシーが侵害される状況に至っております」
学校側は“解決済み”を強調するが、実態はそう単純ではないようだ。松江西高校を卒業したOBであり、同校に子供を通わせていた保護者でもあるAさんは、「生徒のプライバシーはもちろん守られるべき」としつつ、今回の一連の出来事についてこう憤る。
「松江西高校は近年、どんどんおかしな方向に向かっています。2024年に新しい校長や理事長の方針が強まってから、一気に校内の治安が悪くなり、生徒数も激減したんです。私がいた時は普通の高校だったのですが……。
私の子供も2024年にスポーツ推薦制度を利用して入学したのですが、学校側の方針転換で該当の部活がなくなってしまったので、泣く泣く転校しました。今回の動画は、そんな学校崩壊の氷山の一角にすぎません」
学校側が「解決している」とした動画について、内情を知る学校関係者・Bさんが語る。
