外国人騎手をどう評価するか
さらに4番人気以内の馬に外国人騎手が初めて騎乗したのは11回ありながら0勝2着2回と期待に応えていない。世界の一流騎手が乗ることで過剰人気になっていることも考えられるし、高速馬場の京都、外回り1600mという舞台も経験が必要なはずだ。
ムーア騎手はこれまでマイルCSには過去8回騎乗して〈1 1 1 5〉。2017年2着のエアスピネルこそテン乗りだったが、2015年の覇者モーリスは2度目、2016年3着のネオリアリズムも1年前の準オープンで勝たせている。昨年2番人気のアエロリットはテン乗りで12着に敗れたが、今回騎乗するアルアインには京都1600mの新馬戦で騎乗して1着になっている。
天皇賞(秋)では初の二桁着順となる14着と大敗したが、大阪杯の前走GⅡ金鯱賞でもコンマ9秒離されながらしっかり巻き返した。2000mを中心に使われてきたが、昨年のこのレースでは3着に来ており、レーティングも出走馬中トップ。ここを勝てばGⅠ3勝目、ディープインパクト産牡馬としてもトップに立つ。
●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。