ディープインパクト一覧

【ディープインパクト】に関するニュースを集めたページです。

美しさと強さを兼ね揃えたソダシ(騎乗は吉田隼。時事通信フォト)
ニューヨークタイムズで特集された純白の競走馬・ソダシ 「強い白毛馬」育てたオーナーの執念
「稀代の牝馬が輝きを見せた」──そんな見出しと共に、ゴール板の前を駆け抜ける純白の馬がカラー写真で大きく取り上げられた。これは日本のスポーツ紙の話ではない。全米発行部数で第3位の一般紙「ニューヨークタイムズ」が5月16日に、東京競馬場で行われたGIヴィクトリアマイルの勝ち馬ソダシを特集したのだ。米の一般紙が日本の、しかも1頭の馬を取り上げることは極めて異例だという。スポーツ紙記者が語る。「翌日の日本の一般紙はせいぜい競馬面で取り上げられたくらいでした。海外で日本馬が取り上げられるのは凱旋門賞などの世界的レースで触れられる程度で、日本のレースの勝利馬について、一般紙でこれだけの特集が組まれたというのは聞いたことがありません」 米一般紙でこれだけ大きく取り上げられた理由は「ピュアホワイト」と書かれたその毛色にある。白い馬は遺伝子の突然変異によって生まれ、その確率はニューヨークタイムズ紙でも「10万分の1」と書かれているほど稀な現象だ。しかし、見た目の美しさとは対照的に、個体としては日光に弱いことなどのマイナス要因も多く、競走能力がどうしても低くなってしまう傾向にあった。 白毛馬の偉業を讃えたニューヨークタイムズだが、ソダシの母や祖母には触れつつも、その勝利を支えたオーナーの詳細は書かれていない。白い馬が偶然勝った訳ではなく、勝てる馬を20年に渡って育てた、オーナーである金子真人氏の執念が結果を生んだのだ。「金子氏は三冠馬ディープインパクトを始め、所有した馬が史上最多の4度もダービーを制しているという輝かしい経歴を持ったオーナーです。牝馬三冠のアパパネなど数多くのGI馬を所有し、その仔たちも活躍しています」(前出・スポーツ紙記者) そんな金子氏が馬主として心血を注いだひとつが「強い白毛馬」だ。ソダシの祖母で白毛馬のシラユキヒメが中央競馬でデビューしたのは2001年2月。金子氏が所有していたこの馬は父親も母親も白毛ではなく、突然変異の白毛馬だった。シラユキヒメの父親は米・ケンタッキーダービーを勝つなどGIを6勝し、種牡馬として日本に輸入された1990年代に日本競馬を席巻したサンデーサイレンスであった。ディープインパクトの父親でもある。シラユキヒメは未勝利に終わったが、その「血」に活路を見いだした金子氏は、自身の所有する強い種牡馬とシラユキヒメを次々と掛け合わせ「白くて強い馬」への執念を見せた。偶然の産物である白毛を、母親として子供に受け継がせることで必然へ変えていったのだ。 想いが結実したのは6年後の2007年。芝、ダートでGIを勝ったクロフネと掛け合わせたシラユキヒメの仔ホワイトベッセルが中央競馬で「白毛馬」として初めて勝利する。クロフネも金子氏の所有馬だ。父サンデーサイレンスという血の背景からシラユキヒメは数々の強い白毛を生み出すこととなり、その1頭であるブチコがソダシを生んだ。 緑のターフを駆ける純白の馬は誰が見ても目を引く。勝てば話題になり、競馬が盛り上がる……そんな将来を見越していたかのように2020年のGI初勝利は欧米の競馬メディアに伝播し、GI3勝目の今回は一般紙まで動かした。「次は(8月21日の)札幌記念という選択肢になるのでは。秋は(11月20日の)マイルCSが目標になります」 金子氏はレース後のインタビューで、ソダシの次走についてそう話した。ニューヨークタイムズ紙では米ブリーダーズカップやフランスの凱旋門賞出走の名前を挙げ、海外デビューへの期待も滲ませている。まずは無事に歴史を繋いでいくことを願う。
2022.05.29 11:00
NEWSポストセブン
中山競馬場の4コーナー
ホープフルSは今年ブレイクした3年目の若手ジョッキー2人に期待
 いよいよ2021年の掉尾を飾るGI、競馬ライターの東田和美氏が考察した。 * * * 1番人気が5連勝中。今年も新馬・重賞と2戦2勝、ノーザンファーム生産のディープインパクト産駒、国枝厩舎でC・ルメール騎乗と何拍子もそろったコマンドラインが人気の中心。能力の違いを見せつけるかもしれないが死角を探してみる。 6月の新馬戦が始まった初日に1600mでデビュー勝ち。2戦目のサウジアラビアロイヤルカップ(1600m)を勝った後は、朝日杯フューチュリティ―Sへ出走することも検討していた。陣営ではマイラーという見方をしていたのではないだろうか。 このレース(2013年以前はラジオNIKKEI杯)の勝ち馬で前走マイル戦だったのは2007年に朝日杯フューチュリティステークスから中1週で参戦したサブジェクトが最後だが、この馬もデビュー戦は1800m。1800m以上が未経験で勝った馬となると、2001年のメガスターダムまで遡らなければならない。この間1600mでデビューした5頭と前走1600mだった2頭が1番人気で敗れている。2歳馬にとってメンバーが揃ったレースでの400m距離延長はプラスとは言えない。 2戦2勝ながらルメールに見放された形のもう1頭のノーザンファーム生産のディープインパクト産駒ジャスティンパレスは。C・デムーロを確保したが小頭数レースしか経験していない。能力が抜けていればなんて言うことはないが、前走勝ちはしたものの、2番手、楽な手ごたえで直線に入りながら、前の馬をかわすのにやや手間取った印象だ。 2000mを2戦2勝のオニャンコポン。ユニークな馬名で話題先行というイメージがあるが、レースぶりはなかなか大人びている。3年目の菅原明良騎手は今年トップ10に入ろうかという勢い、重賞騎乗は20回のみだが東京新聞のカラテで初勝利を手にしている。10月30日の新潟では1日6勝という固め打ちをやってのけた。この日前半のレースで結果を出せば、GⅠでも思いきった騎乗が見られそうだ。 サトノヘリオスは新馬戦で1番人気に推されながら4着に敗れたが、このレースは“伝説の新馬戦“と呼ばれるようになるかもしれない。勝ったのが次走で東スポ杯を勝った評判のイクイノックス、3着はアルテミスSと阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったサークルオブライフなのだから。サトノヘリオスも2戦目で勝ち上がり、12月11日の出世レースエリカ賞を勝った。 父エピファネイア、母の父サンデーサイレンスで、つまりはサンデーサイレンスの4×2。エピファネイアやモーリスが種牡馬になったことで、4×3はよく見られるようになったが、あえて血量31.25%の可能性を追求した意欲を買いたい。 鞍上は3年目の今年すでに87勝とリーディングトップ10入りを確実にしている岩田望来騎手。勝利数では同期の菅原明騎手をリードしているが、こと重賞に限っては88回騎乗して未勝利。2着6回3着4回でGⅠでは馬券にからんだことがない。しかしいかにも初重賞が初GⅠという怪挙をやってのけそうな「血統」だ。 ボーンディスウェイはすでにキャリア4戦。デビュー戦からずっと多頭数でもまれてきた。中山の2000mを2回経験しているのも強みだ。石橋騎手はすでにベテランといってもいいが、2017年阪神JFのラッキーライラック以来GⅠ勝ちがない。ここで若手にあっさりGⅠ勝ちを譲るようだと、今後の騎乗依頼にも影響しそうで踏ん張りどころだ。 1勝馬では葉牡丹賞でボーンディスウェイの3着だったグランドライン。デビューからずっと騎乗している三浦騎手も気がつけばもう14年目。再三言われることだがいまだにGⅠ勝利がなく今回が101回目の挑戦。ある意味で正念場だ。 皐月賞につながると言われているが、今年に限っては直結しないレースのような気がする。来年のさらなる飛躍を願って菅原明オニャンコポンと、岩田望サトノヘリオスの馬連とワイド、さらに3連単2頭軸マルチを買う。相手はコマンドライン、ジャスティンパレス、ボーンディウェイ、グランドライン、5年目の若手リーダー横山武のキラーアビリティまでの30点でどうだろう。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。 
2021.12.27 19:00
NEWSポストセブン
東京競馬場のパドック
豪華3強対決の天皇賞秋 もしも「一角崩し」が起きるなら
 東京の芝2000mは誤魔化しの効かないコースと言われる。世代を超えたガチンコ対決に興味は深まるばかりだ。競馬ライターの東田和美氏が分析した。 * * * 三冠馬コントレイル、GⅠ5勝のグランアレグリア、今年の皐月賞馬エフフォーリア…。“一騎打ち”は時として一方が惨敗するが、“3強対決”は人気通りにすんなり決まることが多いと言われている。 天皇賞(秋)の“3強対決”といえば2008年。春の安田記念を勝ったウオッカの単勝オッズが2.7倍、大阪杯(当時はGⅡ)を勝ったダイワスカーレットが3.6倍、3歳馬でNHKマイルカップとダービーを勝ったディープスカイが4.1倍で、4番人気は14.6倍と大きく離れており、着順もこの通りだった。馬連550円、3連複は710円。 平成以降、1~3番人気の3頭で決まったのは、ほかに2回あり、いずれも単勝1倍台の1番人気馬が2着に敗れているが、連勝の払戻金は410円(枠連)と290円(馬連)。 一方、2001年は1~3番人気が2.1倍のテイエムオペラオー、3.4倍のメイショウドトウ、4.5倍のステイゴールドだったが、4番人気で20倍のアグネスデジタルが勝ち、テイエムオペラオー2着、メイショウドトウ3着で、ステイゴールドは7着に敗れた。馬連は2790円で、馬単と3連複はまだ発売されていなかった。ステイゴールドはこの時点では、まだGⅠを勝っていなかったが、オッズから見れば“3強”の一角が崩れたと言ってもいいだろう。“3強”とはいえないまでも、1~3番人気のうち1頭が馬券対象から外れたのは平成以降で11回ある。 今年の“3強”は昨年のジャパンカップに匹敵するほどの“3強”といえるが、だからこそ懲りずに“一角崩し”を狙う。“3強”のうち崩れそうもないのはグランアレグリア。グレード制が敷かれて以降スプリントGⅠ馬が2000mの天皇賞を勝ったことはないが、グランアレグリアはマイルGⅠに4勝。マイラーが能力の違いでスプリントGⅠも勝ったということだろう。このレースなぜか1勝だけというディープインパクト産駒だが、東京2000mの速い時計に対応できるのは、むしろマイラータイプではないか。 かつての管理馬でマイルCSを勝ったシンコウラブリイや内外の1200~1600mGⅠを5勝したタイキシャトルは、外国産馬だったため当時天皇賞(秋)に出走できなかった。「外国産馬に開放されていれば、きっと天皇賞を使っていた」(『GⅠの勝ち方』)という藤沢和雄調教師。同書では天皇賞(秋)について「1600mの馬で2000mを勝とう」とするのが世界競馬の趨勢だとも記している。このレースこれまで3連覇を含む6勝、誰よりも勝ち方を知っている名伯楽が、来年2月の引退を前に3階級制覇という新たな偉業をなしとげれば調教師人生の集大成となる。 コントレイルはタフな馬場だった前走・大阪杯の疲れがなかなかとれなかったとのことで、およそ7か月ぶりの出走になる。平成以降の1~3着馬でこのローテーションは、前記のダイワスカーレットぐらい。もちろん引退まであと2戦という三冠馬。出てくるからには万全の態勢だろうが、こちらはディープインパクト産駒でも菊花賞を勝っている。適距離は2000mだというが、スピードよりもタフさが持ち味なのかもしれない。 エフフォーリアはダービー2着とはいえ勝ち馬と同タイムで実質2冠馬といっていいが、3歳馬は2004年のシンボリクリスエス以降勝てていない。前記の変則2冠馬ディープスカイも牝馬2頭の後塵を拝した。ここ10年で皐月賞馬イスラボニータやサートゥルナーリア、あるいはオークス馬ソウルスターリングなど12頭が駒を進めてきたが、いずれも古馬の壁に阻まれている。そういえば昨年JCの“3強対決”でも3歳三冠馬2頭は勝てなかった。 ここはクラシックディスタンスに実績がある馬ではなく、距離を延ばして挑んでくるマイラータイプに一角崩しを託したい。 ペルシアンナイトは前走57㌔を背負った札幌記念で、52キロのソダシ、55キロのラヴズオンリーユーと差のない3着。3歳時にマイルCSを勝っており、2000mのGIでは2度の2着がある。本来はマイル向きのスピードがあるのだが、歳をとってズブくなってきており、2000mが走りやすくなっているという。 ポタジェは毎日王冠でマイルGⅠ馬2頭を追い詰めた。バブルガムフェローやスピルバーグが毎日王冠3着からの戴冠。“3強”がいずれも春以来の競馬になるなか、ひと叩きした効果が見込まれる。デビューから1800mと2000mしか使っておらず11戦すべてが馬券対象の3着以内といまだに底を見せていないヒシイグアスは重賞2勝を含む4連勝中。といっても、やはり今回は相手が違うし、中山記念以来というのが気になる。GⅢ、GⅡと連勝しながら春のGⅠを使うことができず、堀調教師も「ぎりぎり間に合った」と控えめのコメント。しかし終いの脚は確実で競り合いでの闘争心は一級品。3強のうちの1頭が独走状態に入って2着争いになった時の食い込みに期待したい。 いずれにせよ、限られた軍資金で“3強”の組み合わせを買うのは割に合わない。一角といわず二角が崩れるようなレースまで想定したい。そのカギを握るのは1か月後に控えている優勝賞金3億円のジャパンカップを意識していない馬ではないか。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2021.10.30 16:00
NEWSポストセブン
桜花賞を制したソダシ(時事通信フォト)
白毛馬ソダシが挑む秋華賞 父だけでなく母の父の血統的裏付けもある
『ウマ娘』のヒットで増えた新たな層の競馬ファンもおそらく大注目のGIが秋華賞だ。現役屈指のアイドルホースは勝ち抜けるのか。競馬ライターの東田和美氏が分析した。 * * * 過去10年の秋華賞出走馬177頭のうち桜花賞に出ていたのが58頭、オークス96頭。桜花賞オークスともに出走した馬は46頭で6勝2着5回。1600mと2400mのGⅠを走った春の実績馬はその中間の距離でも強い。これが桜花賞のみ出走の12頭では3着以上がゼロ。オークスのみ出走した馬は50頭で1勝2着1回3着4回。 牡馬の場合は距離が一気に延びるため、別路線を歩む馬も多いが、それでも皐月賞・ダービーともに出走した50頭のうち6頭が菊花賞馬になっている。やはり春シーズンにクラシックの2レースに出走できて、ここに駒を進めてきたということは、早くから結果を出し、故障や不安が少なく、年間通してコンディションを維持できる強さがあったということだ。 さて秋華賞といえばディープインパクト産駒。過去43頭が出走して4勝2着5回と存在感を見せている。ただし今回出走する3頭のうち2頭は母の父(BMS)がキングカメハメハだが、この配合によるGⅠ馬はダービー馬ワグネリアンだけ。賞金獲得額では2013年3着のデニムアンドルビーが2番目、今回出走するアカイトリノムスが4番目、ミスフィガロが24番目。ちなみに30番目までのうち18頭が金子真人HDの所有馬だ。 母の父としてのキングカメハメハは2006年からその座を譲らなかったサンデーサイレンスをようやく抜いて、昨年BMSリーディングのトップに立った。GⅠ馬は6頭いて半数が牝馬。2017年エリザベス女王杯のモズカッチャン(同年秋華賞3着)、三冠馬デアリングタクト、そして今回のソダシ。 一方父親としてのキングカメハメハを見ると、ここ4年秋華賞への出走がなかった。出走はここ10年でわずか9頭だが3着3回という成績は悪くない。2年目の産駒が3歳になった11年前の秋華賞には大挙5頭が出走しておりアパパネが1着。5着にもレディアルバローザ(前出オールフォーラヴの母)が入っている。また2019年はキングカメハメハを父に持つロードカナロア産駒のアーモンドアイが勝っている。 ただし今回出走するキングカメハメハ産駒は、3頭のうち2頭の母の父がディープインパクト。この配合のGⅠ馬はゼロで、賞金額3番目がアンドヴァラナウトで6位がアールドヴィーヴル。 母の父としてのディープインパクトは昨年のBMSリーディングでは5位。今年はすでにキングカメハメハを逆転しており、今後しばらくはトップに君臨するだろうが、GⅠ馬はいまのところキセキだけだ。ディープインパクトが送り出したGⅠ牝馬の産駒が走るのはまだまだこれからなのだろうか。 昨年のBMSリーディングでディープインパクトを上回る3位だったのがクロフネ。もちろん種牡馬としても優秀で、出走こそ多くないが2011年にホエールキャプチャが3着、2017年にアエロリットが7着、2019年ビーチサンバが5着。 母の父としては2019年の秋華賞に3頭が出走し、そのうちの1頭クロノジェネシスが勝っている。さらに2014年ショウナンパンドラの母の父がクロフネの父フレンチデピュティ、2015年4着のアンドリエッテの母の父が、フレンチデピュティと同じ父を持つシルヴァーデピュティだ。 母の父クロフネというGⅠ馬は他にノームコア、レイパパレと3頭とも牝馬。こうしてみると、もっと可能性があった血脈のような気がする。いや、これからもクロフネ系牝馬の産駒は要注意だ。 ここは人気でも桜花賞馬ソダシ。前走が札幌というのは秋華賞過去10年で6頭しかいないが、古馬相手のクイーンSに勝って参戦してきたのが2011年の覇者アヴェンチュラ。ソダシはオークスこそ距離に泣いた感があるが、GⅠ級の相手が揃った札幌記念で2000mを克服した。父だけでなく、“母の父”の裏付けもある。 ならば相手も母の父クロフネのスルーセブンシーズ。2歳秋のデビュー戦が1800mで、その後は2000mを意識して使ってきている。オークスでは直線ウチから伸びてきてソダシのすぐ後ろにつけていた。 母の父キングカメハメハではここ3年勝っているオークスからの直行馬アカイトリノムスメと、2勝馬ながら権利を獲ったミスフィガロ。同じ勝負服のワンツースリー馬券も売れそうだ。“母の父”というキーワードならディープインパクトにStorm CatがGⅠ馬8頭を出している。抽選を突破したエンスージアズムはここ3戦負けすぎの感があるが桜花賞、オークスとも出走を果たしている。それとは別に今後の日本競馬を占う意味でスライリーにも注目しておきたい。昨年の覇者デアリングタクトはサンデーサイレンスの4×3だったがこちらは3×3、しかも“三冠馬同士の配合”だ。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2021.10.16 16:00
NEWSポストセブン
ディープインパクト産駒のゴーマギーゴーの2020(写真:Japan Racing Horse Association)
売上225億円のセレクトセール 浮き彫りになった「ディープの後継不在」
 2日間での売り上げは至上最高額となる225億円。今年もセレクトセールは盛況だった。競馬ライターの東田和美氏がレポートする。 * * * 7月12、13日に行なわれた今年のセレクトセールは、ディープインパクト産駒がわずかに4頭、キングカメハメハ産駒はゼロ、さらにハーツクライ当歳も3頭のみという状況にもかかわらず、新たなスターオーナーの登場もあって落札総額が史上最高となった。ノーザンファームの上場馬は種牡馬を問わずセリは白熱し、「1強」はさらに確固としたものになった。 かつては落札価格が1億円を超えるたびに場内で拍手が起きたものだが、いまや「またか」というぐらい当たり前になった。社台グループのクラブによる1歳馬募集はすでに終わっているが、その価格がリーズナブルだと思えてしまうぐらい。会員としては、来年の募集価格に影響を与えないでほしいことを祈るばかりだ。 今年の特色は高額落札馬の種牡馬が多彩だったこと。1歳馬で1億円を超えたのは28頭いたが、種牡馬も16頭、当歳市場の億越えも24頭で種牡馬数は12頭にのぼった。 ここ10年ほどは「ディープインパクト産駒」が目玉で、昨年の1歳市場では億越え18頭のうち9頭がディープインパクト産駒で、種牡馬の数は6頭にすぎなかった。当歳市場にしても、ディープの代わりをハーツクライが穴埋めした格好で、種牡馬数はやはり6頭だけ。2018年の1歳市場では23頭の億越えが出たが、その時も種牡馬数はわずか7頭だ。 今年はこれまで比較的地味だったルーラーシップやダイワメジャー、バゴやシルバーステートなど社台スタリオン以外の種牡馬産駒にも高値が付いた。 今年上場された“最後のディープ産駒”4頭のうち、社台グループが送り出した3頭は当然のようにすべて億越え。息子たちはといえば、億越えはキズナが5頭、サトノダイヤモンドが4頭で、あとはサトノアラジン、リアルスティール、シルバーステートに、“逆輸入”のサクソンウォリアーと計13頭。しかし6頭の息子のうち3頭の産駒はまだデビュー前。種牡馬成績によるものではなく、先物買いといった様相だ。 後継種牡馬の地位を早々と固めるはずだったダービー馬ディープブリランテや天皇賞馬スピルバーグは今年のセレクトセールには上場馬がなく脱落模様。リアルインパクト、ミッキーアイルなどもワンパンチ足りないためか、落札額はもうひとつ伸びておらず、ディーマジェスティやヴァンキッシュラン産駒は上場すらない。 ダービー馬キズナはディープボンドやマルターズディオサ、ビアンフェやバスラットレオンといった重賞勝ち馬が出たことで種付け料も1000万円と跳ね上がったが、まだGⅠを勝った産駒がいない。ヴェロックスの半弟セルキスの2021が当歳最高価格の4億1000万円という値を付けたがスタートは4000万円で、セリの熱気に煽られた価格だったともいえる。 自身は準オープン止まりながら、2歳馬が4頭も勝ち上がっている新種牡馬シルバーステート産駒ではギエムの2020が2億6000万円までセリ上がった。1歳市場におけるディープ産駒種牡馬としての最高額で、サクソンウォリアー産駒を7000万円も上回った。種付け料も150万円(2021年公示)とリーズナブルだが、なぜか当歳市場には上場がなかった。 あとは当歳で3頭が落札(最高6200万円)されたアルアインが、種牡馬としても意外性を見せるかどうか。 いずれにしろ「我こそはディープ後継者!」と力強く名乗りを挙げる息子はまだいない。 一方のキングカメハメハは早々とルーラーシップいう良血種牡馬を送り出し、ロードカナロアはGⅠ馬を4頭も輩出。まずまずのスタートを切ったドゥラメンテに加えてレイデオロという若手のホープまで登場。この4頭の産駒だけで億越えが15頭も出ている。その他リオンディーズやトゥザワールド、ホッコータルマエやラブリーデイなど様々なタイプの種牡馬がいる。 トップオーナーの今年の購買傾向を見ても、すでに実績のあるハーツクライのほか、ロードカナロア、ルーラーシップ、ハービンジャー、さらにエピファネイアと、引退後種牡馬になることを念頭に置き、“非SS系”“非ディープ系”をより重視している印象がある。 もちろん今年が産駒デビューのサトノアラジンや、数少ない産駒から勝ち上がり馬が出たトーセンレーヴ、さらに来年以降サトノダイヤモンドやサトノアーサーの子らが、クラシック戦線を賑わせるかもしれないし、キズナやミッキーアイルの産駒がGⅠの常連になるかもしれない。種牡馬の導入ほど目立たないが、世界各国トップクラスの繁殖牝馬が毎年のように日本にやってくる。そのほとんどがSS系との配合が可能なため、現役時代の成績とは関係なく種牡馬として成功するケースも出てくるだろう。 しかし、現時点では後継種牡馬としてはどれも決め手に欠ける。それが今年のセレクトセールを終えた実感だ。そんなことで生産界の一部からは早くも「コントレイル待ち」といった声も上がっている。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。 
2021.07.17 16:00
NEWSポストセブン
東京競馬場芝2400mで争われる
「ダービー2着馬血統」のエフフォーリアは常識を翻せるか
 いよいよダービーだ。皐月賞馬が好枠におさまり人気が集まりそうだが、競馬ライターの東田和美氏は興味深いデータを挙げた。 * * * 過去10年のダービー馬はディープインパクト産駒6頭、キングカメハメハ産駒2頭と「ダービー馬はダービー馬から」を実証している。さらに遡ってもネオユニヴァース産駒のロジユニヴァース、タニノギムレット産駒のウオッカ、さらにシンボリルドルフ産駒のトウカイテイオーと、輸入種牡馬産駒が圧倒的に強かった中、激戦を勝ち抜いた日本生まれのダービー馬が平成のダービー馬を送り出している。 他のダービー馬の父である日本馬はアグネスタキオンとステイゴールドだが、どちらもダービーの舞台には立っていない。ダービーで負けた馬の産駒でダービーを勝ったのは2014年のハーツクライ産駒ワンアンドオンリーただ1頭。ちなみにオルフェーヴルの母の父メジロマックイーンもダービーには出走していない。勝った馬は間違いなく種牡馬になるレース。血統背景も厳選されている。 皐月賞まで4連勝のエフフォーリアは父エピファネイア(その父シンボリクリスエス)、母の父ハーツクライという“ダービー2着馬血統”、ブービー人気ながらオークスで6着に健闘したミヤビハイディも同じ配合だが、中央で勝っているのはこの2頭だけなのだ。 エピファネイアはサンデーサイレンスが曽祖父となるため、サンデー系牝馬との配合も多く、中でもディープインパクト産駒の牝馬からは、アリストテレス、ムジカ、オーソクレースなど多くの活躍馬が出ている。また父エピファネイア、母の父キングカメハメハという活躍馬も多い。代表格が3冠牝馬デアリングタクトだ。 ちなみに父ディープインパクト、母の父キングカメハメハとなると、ワグネリアンというダービー馬が出ている。キングカメハメハ産駒で母の父ディープインパクトというGⅠ馬がいないのは意外だが、ダービー馬ドゥラメンテをはじめ、ラブリーデイ、ローズキングダムからチュウワウィザード、レッツゴードンキといった母の父サンデー系のGⅠ馬が誕生している。やはりダービー馬のDNAは重視したい。 ダービーを勝つ重みは他のレースとは比較にならないという。武豊にして10度目、昨年調教師に転身したGⅠ26勝の蛯名正義は25回挑戦しながら、ついに勝つことはできなかった。横山典はデビュー24年目、15回目の騎乗でようやくダービージョッキーとなった。その息子で22歳の横山武史が2回目の騎乗で人気に応えて勝ち切ったら、日本競馬は新たな時代に入る。いまだ勝ったことがなく「自分にはダービージョッキーになる資格がないのでは」と悩んだことのある先輩騎手たちの思いはいかばかりのものか。 2019年、全勝だった皐月賞馬サートゥルナーリアが単勝1.6倍ながら4着に敗れ、「乗り替わりではダービーに勝てない」というのは、データというよりも“最低条件”ではないかいう声さえあった。にもかかわらず、今年は17頭中10頭が前走からの乗り替わりによる出走、うち8頭がテン乗りとなる。 この乗り替わりの経過を見てみると、川田騎手は前走まで5戦続けて乗っていてレッドジェネシスではなく、テン乗りのヨーホーレイクに騎乗。またアドマイヤハダルはテン乗りでM・デムーロ騎手だが、2走前に乗って若葉Sを勝っている松山騎手は、前走M・デムーロで皐月賞7着だったグラティアスに騎乗。そして戸崎騎手は、騎乗経験のあるタイトルホルダーでもバジオウでもなく、グレートマジシャンだ。浜中騎手もバジオウに騎乗経験がありながらラーゴム。それぞれ“大人の事情”などがあるのかもしれないが、この時期の3歳馬にとって乗り替わりはプラスとはいえない。 ダービーに2勝し、今年限りで競馬界を去った角居勝彦元調教師は著書『さらば愛しき競馬』(小学館新書)で、レーン騎手に乗り替わったサートゥルナーリアの敗北に触れつつ、こう記している。《才能ある3歳馬ならば、使える脚がレースごとに伸びていく》《こういう馬の成長を、テン乗りでは実感できません》《追い出しが短くなったり、伸びすぎて手前で垂れたりということが起こりやすい》 やはりテン乗りで勝てるほどダービーは甘くない。 サトノレイナスはこれまですべて牝馬限定戦だけに力関係が不明だが、むしろ不気味でもある。4度のレースすべてで出遅れているだけに、直線の長い東京2400mなら強さを発揮しそうだ。ルメールサイドが、3戦すべてに騎乗して3連対のグレートマジシャンではなくこちらを選んだのは、他の馬より2キロ軽量ならばということも含めた純粋な勝負勘があるのだろう。ただし前売りオッズを見る限り、ルメール人気が後押ししている印象も強い。 むしろここではワンダフルタウン。周知のように青葉賞勝ち馬はダービー未勝利だが、それは、このトライアルでやっと権利を獲った馬についてのこと。彼は2歳時に2000mのかつての出世レースであるラジオNIKKEI杯(京都2歳ステークス)を勝っている。重賞2勝、年明け1戦のみでそれが同じコースでの勝利。過去4戦すべてに騎乗している和田竜騎手は10回目のダービー、そろそろ順番が回ってきてもいい。 皐月賞2着のタイトルホルダーはエフフォーリアに完敗した印象で人気を落とすのなら狙い目。終始つつかれながら2着に粘り切った力量は侮れない。ノーザンファームを中心とする社台グループの寡占化が進む中、オークスは日高の馬が出走馬の過半数を占め、結果1、3、4着となった。ダービーではわずかに4頭だが、社台グループの集大成ともいえる父が鉄道すら通らなくなった馬産地を盛り上げることになれば、日本競馬の未来はさらに楽しくなる。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2021.05.29 16:00
NEWSポストセブン
舞台は阪神競馬場
「一族の無念」と「三冠馬の血脈」が激突する桜花賞の狙い方
 いよいよ春のクラシック開幕である。競馬ライターの東田和美氏が分析した。 * * * 昨年「桜花賞には母の無念を娘や孫が晴らしてきた歴史がある」と書いた。両親それぞれの母がともに桜花賞に参戦、好走しながら女王になり損ねていたのがデアリングタクトだった。 今年の1番人気はジュベナイルフィリーズで白毛初のGⅠ馬となった4戦4勝のソダシ。母ブチコは白毛といってもその名の通りブチ模様の人気者。パドックで引く担当者もブチのシャツを着て登場していたものだ。芝で勝ち切れなかったものの、明け3歳になってからダートを連勝。武豊騎乗でトライアルのチューリップ賞に挑んだ。桜花賞馬となるレッツゴードンキの2番手につける見せ場たっぷりのレースだったが、直線で力尽き14着。以後はダートが主戦場になった。 ただし、桜花賞は牝馬に生まれたからには誰もが目指す舞台。血統馬ならこの程度の“挫折”は珍しくない。 桜花賞に対する無念の思いが最も強いのは、ホウオウイクセルの一族だろう。祖母は1998、1999年のエリザベス女王杯連覇などGⅠ5勝のメジロドーベル。デビュー3年目の吉田豊にGⅠタイトルをもたらした21戦10勝という名牝だ。阪神3歳牝馬Sを勝って最優秀3歳牝馬(当時)に選出され、4歳(現3歳)時にはオークスと秋華賞は勝ったが、桜花賞ではキョウエイマーチの2着に敗れた。 メジロの女傑といえば3冠牝馬メジロラモーヌだが、繁殖牝馬としての成績は今一つだった。シンボリルドルフとの“10冠ベビー”も1戦のみで引退したが、ひ孫の代になって2頭のGⅠ馬を出している。 メジロドーベルも、母としてディープインパクトとの配合による“12冠ベビー”などが話題を集めたが、産駒に目立った活躍馬は出なかった。しかし孫の代になってショウナンラグーンが青葉賞を勝ちダービーにも出走。この血統を大事にしてきた生産者に敬意を表するとともに、血統の持つ奥深さを感じないではいられない。 メジロドーベル5番目の娘メジロオードリーは、母と同じ大久保洋吉厩舎&吉田豊騎手でデビュー。皐月賞にまで駒を進めたダイワファルコンなどを相手に新馬勝ち。重賞フェアリーSでも僅差の4着だったが桜花賞への出走はかなわなかった。ホウオウイクセルはメジロオードリーの第5子。兄姉4頭は未勝利だが、父がルーラーシップになったとたん2戦目で勝ち上がった。その母エアグルーヴとメジロドーベルの邂逅の産物というのは言い過ぎだろうか。 エアグルーヴはメジロドーベルの1歳上だが、現役時代に6回も同じレースを走ったいわば戦友。戦績はエアグルーヴの4勝2敗だが、6回のうち4回はともに掲示板に馬番を点灯させている。エアグルーヴはチューリップ賞を5馬身差で圧勝しながら、桜花賞を熱発で無念の回避。ついでにいえばエアグルーヴの母ダイナカールも桜花賞は1番人気で3着だった。 両親それぞれの母がライバルだったというのはデアリングタクトと同じ。これを単なる偶然と言ってしまえばそれまで。「一族」といっても実体はなく、背負っている無念が強いから勝てるというわけでもない。 しかしホウオウイクセルは前走フラワーカップでは先行して直線で抜け出すレースで完勝。前々走中山マイルのフェアリーSでも8枠ながら徐々にポジションを上げ、8番人気ながら2着を確保した。戦ってきた相手がどうかだが、4戦すべて多頭数を捌ききっており、まだまだ伸びしろはある。 ストゥーティの母リラヴァティはチューリップ賞3着で権利を獲ったが桜花賞は9着。その妹シンハライトは6戦5勝のオークス馬だが、たった1度の敗戦が桜花賞(2着)。1歳下の妹ミリッサは、チューリップ賞僅差の4着で桜花賞の権利を獲ることができなかった。今回チューリップ賞の1着同着馬が人気になっているが、3着だったストゥーティもコンマ1秒の僅差だった。 シンハライトが勝ったオークスの2着馬がチェッキーノ。チェッキーノはアネモネSを勝ちながら、その疲れが抜けずに桜花賞を回避しているが、その5歳下の妹がジネストラだ。母ハッピーパスは当時まだ社台RHの勝負服で桜花賞に出走しており、3番人気4着に終わっている。 2015年に母がつい先日まで現役だったレッツゴードンキの2着だったククナ、姉が昨年2着だったシゲルピンクルビーは、一族あげての無念さがまだまだのような気もするが、やはり雪辱を期している。 これら一族の“無念のオーラ”(?)を一身に受けるのが、三冠牝馬の子アカイトリノムスメ。GⅠ5勝の母アパパネ、GⅠ7勝の父ディープインパクトの子にしては物足りないかもしれないが、兄たちはそこそこ優秀。長兄モクレレこそ2勝クラスだが、ジナンボーは重賞勝ちまであと一歩、三男ラインベックはクラシック出走も果たした。そして三冠夫婦初めての女の子は、デビュー戦こそ出遅れが響いて7着だったが、その後はクイーンCまで3連勝。そもそも桜花賞馬の子が桜花賞を勝てば史上初の快挙、三冠馬を両親に持つムスメが三冠馬になる可能性だってあるわけだ。 もちろんそんな世の中は面白くない。無念の思いが強い3頭の単複、人気上位馬と組み合わせた馬連と3連単で高配当を狙う。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2021.04.10 16:00
NEWSポストセブン
ナリタブライアン(時事通信フォト)
歴代名馬が今年のジャパンカップに出たら…妄想レース実施
 三冠馬が3頭揃う「奇跡のドリームレース」となった今年のジャパンカップ。歴代最多GI8勝のアーモンドアイは2枠2番、史上初の無敗の牝馬三冠を達成したデアリングタクトは3枠5番、3頭目となる無敗でのクラシック三冠達成のコントレイルは4枠6番に入った。 今年のJCはまさに現役最強馬を決める一戦となった。では、歴代の名馬と比べるとなればどうか。 本誌・週刊ポスト読者800人に「もう一度その走りが見たい競走馬」アンケートを実施。その結果、第1位ディープインパクト、第2位オグリキャップ、第3位キタサンブラック、第4位サイレンススズカ、第5位ナリタブライアンという結果となった。史上最強といわれたサラブレッドや社会現象となったアイドル馬が並んだ。 名前が挙がった歴代の名馬がもし今年のJCに出走したらどうなるか──もちろん、時代とともに血統や調教施設が進化し、レース数の増加やコース整備などが進んだため一概には強さを測れないが、競馬ファンなら誰もが「あの馬が最強のはず」との思いがあるのではないか。ここでは平成以降の競走馬を取り上げていこう。 専門家たちが「歴代ナンバーワン」と口を揃えるのは読者アンケートでも1位となったディープインパクトだ。「今年のJCに出てきたとしても、他を圧倒するでしょう。道中で2~3番手につけるアーモンドアイがいて、それをマークする形で少し後ろにコントレイルがいる。後方にはデアリングタクトが待機し、最後方にディープインパクトが位置するはず。最後の直線で武豊騎手をして『飛んでいるようだ』といわしめた末脚で3頭をまとめて差してくれるのではないか」(競馬評論家・阿部幸太郎氏) そう話す阿部氏だが、「もう1頭、その争いに参戦してほしい馬」として名前を挙げたのが国民的な人気を博したオグリキャップだ。単なるアイドル馬と侮ってはいけない。「外国馬が席巻していた時代でありながら、1989年のJCではあわやというクビ差まで迫った。JCという舞台なら、番狂わせを期待させてくれる馬です」(前出・阿部氏) その他にも、「オルフェーヴル(アンケート6位)は日本の馬が勝ったことのない仏凱旋門賞で2度も2着に入っている。大舞台での強さは際立っている」(スポーツ紙担当デスク)など“歴代最強”についての議論は尽きない。 アンケートで4位に挙がったサイレンススズカは1998年の天皇賞(秋)でレース中に故障し安楽死処置となった悲運の名馬。JCへの出走は叶わなかった。「“異次元の逃亡者”の異名をとった逃げ馬が出走すれば、ペースは間違いなく変わります。JCはサイレンススズカが勝ってきたレースより距離が長いが、競馬ファンからすると、そのまま逃げ切る展開を想像してしまいますね」(元JRAジョッキーでホースコラボレーターの細江純子氏)※週刊ポスト2020年12月11日号
2020.11.28 07:00
週刊ポスト
検討しがいのあるレース
無敗の3冠がかかる秋華賞 「サンデーの奇跡」に敬意を
 無敗の3冠がかかるレース、競馬ライターの東田和美氏は「血脈」に注目した。 * * * 今年の3歳が初年度産駒のエピファネイアは、当初からサンデーサイレンスの孫、つまりディープインパクトやハーツクライ産駒の優秀な牝馬につければ、生まれてくる子は4×3、つまりサンデーサイレンスの「奇跡の血量」を持つことになると話題になっていた。日本競馬を変えた大種牡馬が旅立って18年、ついにそんな時代になったのだ。「奇跡の血量」を持ってこれまで秋華賞に出走してきた馬はこれまでも何頭かいる。2017年のミリッサ(8着)、ヴゼットジョリー(11着)、レーヌミノル(14着)がいずれもHaloの血が18・75%、2016年のレッドアヴェンセ(5着)はLyphardの、2015年のトーセンビクトリー(8着)はNureyevの、レッツゴードンキ(17着)はMr. Prospectorの「奇跡の血量」を持っていた。また2013年に15番人気で3着に激走したリラコサージュはHail to Reason(Haloの父)の3×4だった。 勝ち馬では2008年に11番人気だったブラックエンブレムがMr. Prospectorの3×4だが、3歳牝馬GⅠが一筋縄ではいかないと最初に印象付けたのが第4回(1999年)のブゼンキャンドル。ローズS3着でようやく出走権を獲得して12番人気で勝ち、2着にも10番人気馬が入って馬連が9万4360円もついた。この馬の父がモガミ、母の父アスワン、その父ノーザンテースト。日本でおなじみの種牡馬による配合だが、つまりはNorthern Dancerの3×4だ。10番人気以下で勝ったのは3頭しかいないが、そのうち2頭が「奇跡」を持つ馬だった。 ということで、秋華賞ではこれからの時代を支配していくであろう「サンデーの奇跡」に敬意を表する。無敗の3冠がかかるデアリングタクトは最後の直線での脚が凄まじいが、2冠は阪神外回りと東京、さらにその前のエルフィンSも京都競馬場の外回りだった。京都の内回りは直線が328mしかなく、ある調教師が「くるくる回る感じ」という言い方をしているコース。当然、先行勢が有利と言われており、仕掛けどころがカギとなる。「史上初」の重圧は半端なものではないはずだが、松山騎手は今年単勝1倍台の1番人気馬に13回騎乗していて6勝、着外がなく堅実だ。 同じエピファネイア産駒のムジカはサンデーだけではなく、Sadler’s Wellsの「奇跡」も兼ね備えている。実績的には物足りないが、ブゼンキャンドルのように大舞台でその血が爆発することがないだろうか。  余談だがクラヴェルの除外は残念。母と祖母がともに重賞3勝というバリバリのサンデー系エリート。よくなるのは古馬になってからとのことで、トライアルを使わなかったが、このパターンが「奇跡」のスタンダードになっていきそうだ。 G1馬ブラストワンピースの半妹ホウオウピースフルはオルフェーヴル産駒だが、祖母の父がフジキセキ。1歳上の姉ヴィクトリアピース共々、サンデーの「奇跡」の持ち主だ。父オルフェーヴルもノーザンテーストの「奇跡」を持っている。 前走の大敗は気がかりだが、ブラックエンブレムもローズS15着で人気を落としていた。新馬戦ではミヤマザクラを破り、フローラSでは、ウインマリリンと同タイム。そして現在5連勝中のノーザンファーム生産馬だ。 ノーザンファーム生産馬は過去10年でも8勝と圧倒的な強さを見せつけている。なにしろ生産馬は過去10年の秋華賞全出走馬の3割近くにも及ぶのだ。これに社台ファーム、2014年の覇者ショウナンパンドラの白老ファーム、さらに追分ファームを合わせた社台グループ生産馬の出走は軽く半数を超え、6割近くにもなる。今回も昨年の14頭ほどではないが、ノーザンファーム4頭、社台ファーム2頭の計6頭が出走する。 かくいうデアリングタクトもルーツは社台グループ。祖母デアリングハートは15年前に黒と黄色の縦縞の勝負服でこのレースを走っている。 悩ましいのは過去4勝2着4回というディープインパクト産駒の扱い。今回も大挙6頭が出走するが、ここ3年で計16頭が出走しながら勝てていないのも事実。むしろ4頭いるキズナ産駒のうち、中山の紫苑Sで2番手につけ、最後突き放したマルターズディオサのほうに食指が動く。 JRAホームページの競馬用語辞典によれば「3代目と4代目に同一の祖先を持つと血量がその祖先の18.75パーセントとなるが、こうした馬が過去の名馬に不思議と多く、奇跡の血量とよばれている。」とある。その例としてかつての2冠馬コダマやトウショウボーイ、マックスビューティの名前を挙げつつ、「もっともそうした馬が全て走るというわけではなく、走る馬に多く見られる、ということ。」と締めている。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2020.10.17 16:00
NEWSポストセブン
最高額をつけたシーヴの2019(写真:Japan Racing Horse Association)
盛況セレクトセール 大物馬主は「堅実な実績」に賭けた印象
 購買者の同伴は1名、メディアも1社1名で撮影は禁止(写真は主催者提供)。もちろん入場時には手指の消毒にサーモグラフィーでチェックという厳戒態勢下で行なわれた今年のセレクトセールだったが、セリ自体の熱気は例年通り。2日間の落札総額は187億円を超え、昨年よりダウンしたものの史上2位。競馬はここでも新型コロナに負けなかった。競馬ライターの東田和美氏がレポートする。 * * * 1日目の1歳市場はまさに「ありがとうディープインパクト」セール。1歳での落札額では史上1位の5億1000万円と2位の4億円。1億7000万円で締めたキングカメハメハ産駒とともに有終の美を飾った。セレクトセールではともに7000万円台で落札された馬が、競走馬として文句ない実績を残したばかりか、種牡馬として世界有数のセリに成長していく過程に大きく貢献した。 セレクトセールで1億円の以上の値を付けた3歳以上のディープ産駒は100頭近くいるが、獲得賞金が落札額を上回ったのは数頭。月々の預託料を考えれば、ほとんどが落札時の期待を裏切っている。しかしサトノダイヤモンドのように2億3000万円で手に入れた馬が8億6000万円を稼ぐという「ギャンブル」も醍醐味。それを体現していたのがセレクトセールだ。 ディープインパクトが初めて上場された2008年の当歳市場での最高価格はビワハイジとの間に生まれた「トーセンレ―ヴ」の2億2000万円。エプソムCを勝つなど2億円以上は稼いだが、ブエナビスタの半弟としては、物足りないと言われてもしょうがなかった。 しかしこの年は6歳にしてマイルCSを勝ち5億円近い賞金を稼いだダノンシャークが3000万円、新潟の重賞を3勝したパッションダンスでも9000万円で落札されている。その後もしばらくおとなしいセリ結果が多く、ディープ産駒として初のダービー馬となったディープブリランテも3100万円、重賞未勝利ながら3億円以上を稼いだフィエロは4000万円。また牝馬はあまりセリが盛り上がらず、ラキシスは3000万円、デニムアンドルビーも3900万円でハンマーが落ちている。その後もミッキーアイル7600万円、サトノノブレス7600万円と、今考えれば高値連発が当然というわけでもなく、2009年、2010年だけでなく、2011年の桜花賞をマルセリーナが勝った後の当歳馬市場でも最高落札価格ではなかったのだ。 さて問題は2日目の当歳市場。「さよならディープインパクト」セールだ。 この日の終了後、吉田照哉氏が口にした「どの種牡馬の子が走るのかは誰にもわからない」という言葉は、馬券ファンも受け止めておきたい。新馬戦でディープインパクト産駒が出てくると、調教時計が足りなくても人気を集めたし、他に好調教の馬がいたときでも3、4番人気あたりであっさり勝ってしまうこともあり、そのたびに「やっぱりディープだな」と納得していた。重賞の馬柱にその名前がなければ物足りなさを感じていたし、クラシックでは、何頭出てくるのかが興味の対象だった。2年後の2歳戦、3年後の3歳戦からは、そんな“軸馬”がいなくなりますよ、というわけだ。 その代わりに新しい時代への期待を担う種牡馬が出てくるのか。2日目の興味はそこにあったが、長年の実績があるハーツクライ産駒が落札価格のトップ3を占めた。ディープインパクト以外ではロードカナロアがトップ、新種牡馬ドレフォンに2億5000万円の値がついた昨年とは様相が異なる。閉塞の時代だからというわけではないだろうが、トップオーナーたちは「未知の魅力」よりも「堅実な実績」に賭けた印象で、上場2年目のキタサンブラック産駒への評価が目立った程度。サトノダイヤモンドとリアルスティールはともかく、レッドファルクスやサトノクラウンというJRA活躍馬、マインドユアビスケッツ、デクラレーションオブウォーといった輸入種牡馬への熱はいま一つという印象だ。 購買価格が1億円を超えた上場馬は11頭。昨年の1億円越え20頭のうち、ディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒が8頭だったので、ほぼその分少なくなったということで、総額が減少したのは想定内だろう。 オーナーや競馬関係者以外でセレクトセールを注視しているのは、セリそのもののスリリングな面白さに魅入られているか、「いい馬」のイメージを把握したいからか。あるいは来年募集される1歳馬の相場を掴んでおきたいクラブ会員や、2年後の“ドラフト会議”に生かしたいと思っているPOGファンだろう。 周知のように、セレクトセールで高値を付けた馬が走らなかった例はゴマンとあるが、今年のクラシック戦線では実はけっこう頑張った。 2017年の当歳市場取引価格上位10頭(うち牝馬1頭)、2018年の1歳馬市場上位10頭のうち、クラシックに出走を果たしたのが、アルジャンナ(1億7000万円)とサトノフラッグ(1億6500万円)、肉薄したのがアドマイヤビルゴ(5億8000万円)とポタジェ(1億9000万円)。また、2018年の1歳市場でリザーブ価格2500万円ながら1億8000万円まで値を上げたダノンファラオは、8日のジャパンダートダービーを勝った。20頭のうち12頭が勝ち上がっている。 もっとも投資金額にはまだまだ見合わない。1200万円で取引されたデアリングタクトのような逸材を探し当てたいもの。それもまたセレクトセールの妙味だ。 ハーツクライやロードカナロアはもちろん、複数の初年度産駒の活躍からキズナ、デアリングタクトでエピファネイア、ノームコアやブラストワンピースでハービンジャー、キセキでルーラーシップと上場頭数の多い種牡馬には、誰でもすぐピンとくるような代表産駒がいる。 そんな中、当歳市場でオルフェーヴル産駒が1頭も上場されなかった。2015年に3400万円で落札されたエポカドーロが皐月賞を勝っているように、けっして上場馬の成績が悪いわけではない。確かに高額で取引された馬の成績はいま一つだが、それはオルフェーヴルに限ったことでもない。エポカドーロが古馬になってから低迷(といっても走ったのは2戦だけなのだが)、ラッキーライラックもアーモンドアイの後塵を拝したことで大物感が薄れてしまったか。種牡馬リーディングでも2018年は13位、2019年は10位。能力よりも気性の悪さが煙たがられているとしたら残念。2019年の種付頭数も前年の半数以下、52頭にとどまっていた。 オルフェーヴル自身、京王杯2歳Sでは10着に敗れ、シンザン記念、きさらぎ賞でも勝ち切れなかったもののスプリングSを勝ったあたりから本格化。皐月賞を4番人気で勝った後の実績は文句なし。阪神大賞典で見せた“暴走”などもむしろ底知れない能力を感じさせた。凱旋門賞連続2着という実績は記録にも記憶に残る。今年はラッキーライラックが大阪杯を勝つなど、ここまでリーディング4位につけている。突然、超大物が出てきそうな気もする。余談かもしれないが今年のサンデーサラブレッドクラブの1歳馬募集でも人気上位馬の父親として顔を出していた。 もう1頭心配なのがモーリス。当歳では8頭が上場されたものの2頭は主取。最高価格は3900万円に留まる地味な結果。昨年も頭数のわりに熱量が控えめで、2歳馬の成績も出遅れの感がある。ただしモーリス自体、2勝した後のシンザン記念、スプリングS、京都新聞杯では馬券圏内に入れず、オープン入りしたのは4歳3月。そこからは内外のGⅠ6勝を含む9戦7勝。早急に結果を求めることの愚を教えてくれたはずだ。今週末の函館2歳Sで結果を出すかもしれない。 両馬産駒のこれからの活躍と、来年のセールでの巻き返しを期待したい。セレクトセールは、日本競馬の未来に大きな影響を与えるのかもしれないが、もう一度吉田照哉氏の言葉を噛み締めたい。「どの種牡馬の子が走るのかは誰にもわからない」。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2020.07.18 16:00
NEWSポストセブン
開放感溢れる東京競馬場
一口馬主クラブ会員としてオークスの出馬表を眺めてみたら
 競馬ファンにとっては胸躍る2週間である。今週がオークス、そして来週はダービー。競馬ライターの東田和美氏が考察した。 * * * 春のクラシックもいよいよクライマックスだが、一口馬主クラブ会員にとっては1歳馬の募集時期でもある。社台グループ系の社台サラブレッドクラブ、サンデーサラブレッドクラブ、GⅠサラブレッドクラブではすでにラインナップと価格が発表された。会員は募集馬の父母の成績や兄姉の活躍ぶりなどをチェックしつつ、これから順次発表される入厩予定厩舎、写真(動画)、測尺を心待ちにしていることだろう。 最近ではセールスコメントも「世界に向けて」とか「国内のみならず」とグローバルになっているが、やはり夢は2年後のクラシック。会員は「世代の頂点」を目指す戦いに参加してほしいと思って出資馬を検討する。牝馬なら桜花賞、間に合わなければオークスにというのが切なる願い。愛馬がクラシックに出走する喜びは、何物にも代えがたいものだ。そんなことを考えながら、オークスの出走馬を眺めていたら、あれっ、サンデーサラブレッドクラブ所属馬がいないじゃないか、と驚いた。 2000年に「ダイナース愛馬会」で募集され、出資することになった「リープフォージョイの99」はチャペルコンサートと命名され、2歳秋に黒字赤十字襷の勝負服でデビュー。桜花賞では7着に敗れたものの、オークスでは12番人気で2着に入った。出資を始めて10年目で初のクラシック参戦。サンデーサラブレッドクラブとしても初のオークス出走となった。ちなみにこの前年のオークスには、ローズバドとハッピーパスが出走している。重賞も勝ち、後のノーザンファームとサンデーサラブレッドクラブの発展に欠かせない繁殖牝馬となるが、当時は「社台サラブレッドクラブ」の所属であり、鞍上は黄色と黒の縦縞の勝負服だった。 サンデーサラブレッドクラブの馬は、昨年のクロノジェネシスまで19頭がオークスに出走してブエナビスタとジェンティルドンナの2勝の他、2着3回3着3回。クラブとしては2011年にオルフェーヴルが三冠を達成、2013年には八大競争を完全制覇、さらにJC4連覇と、常に競馬界のトップに君臨、クラブ法人であるサンデーRはここ10年で実に8回もリーディングオーナーの座に就いている。 他2回は同じノーザンファームが主体となったキャロットF。オークスの常連で2004年のドルチェリモーネ以降毎年のように出走、シーザリオ、トールポピー、シンハライトとサンデーサラブレッドクラブ以上の勝利数を誇っている。やはり「身内」での競争は組織を活性化させるのだろう。2018年からはノーザンファーム第3のクラブ、アーモンドアイを擁するシルクRも加わり、三つ巴のリーディングオーナー争いを繰り広げている。 今年はキャロットから藤沢和厩舎&ルメール騎手のサンクテュエール、シルクは世代最初に勝ち上がった中内田厩舎&川田騎手のリアアメリアが出走するが、サンデー所属馬はゲートインすることができなかった。フローラSには2頭、桜花賞トライアルではフィリーズレビューに1頭出走したがそのほかのトライアルには出走すらない。 リーディング争いではすっかり4番手に押しやられてしまったのが社台Fを主体とした社台RH(社台サラブレッドクラブ)。2018年にはサンデーRに60勝も差をつけられたが、昨年は18までその差を詰めた。今年5月17日までの結果を見ると収得賞金こそノーザンファーム御三家に次いで4位だが、43勝はサンデーRの38勝、キャロットFの39勝を上回っている。 そしてオークスにはディープインパクト産駒の3頭出し。この年社台サラブレッドクラブでは8頭のディープ牝馬が募集されている。もちろん良血ぞろいで募集価格も安くないのだが、3頭もオークスに出走するなら今年もやはりディープに出資しようかな、と思わないではいられない。 なかでもスイートピーSの鮮烈な勝ち方で注目を集めているのがデゼル。2年前の出資者決定直後に骨折が判明、「非常に珍しい症例で、競走馬としての今後の見通しが立てられない」(社台サラブレッドクラブHP)といったん出資契約が不成立になりながら、その後回復して12月に再募集された過去を持つ。昨年8月に入厩したものの11月には山元トレセンに放牧に出され、再入厩したのは今年に入ってからで、この3月にデビューしたばかりだ。 一度募集停止になりながらクラシックの舞台に立つというのは、それだけでも快挙。羨ましいという以上に、再募集に応じた会員を素直に尊敬し、立ち直った馬を応援したいと思う。フランスオークス馬の産駒といえば、3年前に同じ勝負服でゴールを駆け抜けたソウルスターリングと同じだ。 6分の2という抽選をくぐり抜けて出走にこぎつけたリリーピュアハートも不気味。青葉賞を勝ったヴァンキッシュランの全妹で、出走馬中ただ1頭東京の2400mを経験済みで、しかも勝っている。相手はいきなり強くなるが、隣の枠にいる僚馬がスタート前の不安を和らげてくれるだろう。募集時のカタログには「困難をひとつひとつ乗り越え、その名を歴史に刻んでくれることでしょう」とある。 桜花賞で推したデアリングタクトは、むしろオークス向きという印象もある。桜花賞組は平成以降の31年で23勝2着22回と強い。しかし桜花賞馬が出走しなかったとはいえ、令和元年の1着は2000mの忘れな草賞、2着はスイートピーSの勝ち馬だった。桜花賞の1番人気馬が出走しない今回も、平成までのデータをリセットして「3戦目」と「6分の2の幸運」を買う。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2020.05.23 16:00
NEWSポストセブン
種牡馬としても活躍するクロフネ
NHKマイルCをヒモ荒れと見るなら、狙い目の種牡馬はこれだ
 3歳馬によるマイル王決定戦はヒモ荒れ傾向の強いレースである。競馬ライターの東田和美氏が狙い目を考察した。 * * * これまでの24回で1番人気馬が10勝、単勝の払戻金が500円以下だったのが13回と聞けば堅そうなイメージだが、10番人気以下が16頭も馬券圏内に入っており、馬連が1000円以下だったのは2回しかない。3連単が発売されてから15回だが、10万円以上が10回でうち3回が100万馬券。 今年は桜花賞で1番人気に支持されて2着だったレシステンシアと、クラシックには目もくれず、このレースを目標にしてきた馬たちとの闘いとみられている。 芝の中長距離なら、ディープインパクトにハーツクライ、ステイゴールドのSS御三家にキングカメハメハ産駒の争いになることが多いが、若駒のマイル戦に強いのがダイワメジャー産駒。3歳春までのマイルGⅠで7勝、うちNHKマイルカップでも3勝と、上記ビッグ4を上回っている。もちろんレシステンシアには心強いデータだし、ハーモニーマゼランも無視できない。 だがこのレースの種牡馬と言えば、フレンチデピュティとクロフネの親子。 2001年にはクロフネが圧倒的人気に応えて勝ったが、この時の2着馬グラスエイコウオーもフレンチデピュティ産駒の外国産馬。その後フレンチデピュティは輸入され、2007年にはピンクカメオが17番人気で激走。このレースへの出走は7頭で2勝2着1回。母の父としても2013年の覇者マイネルホウオウがいるなど縁が深い。 フレンチデピュティ産駒はアイビスSDを勝ったサンアディユから天皇賞(春)のアドマイヤジュピタまでいて、まさに距離不問。クロフネはマイルの芝・ダートGIとも1分33秒台で勝っているし、サウンドトゥルーなどのダート巧者を送り出していながら、芝マイルでも桜花賞馬レジネッタがいる。 クロフネ産駒も毎年クラシック候補を送り出すような派手さはないものの、このレースでは2015年クラリティスカイ、2017年のアエロリットと2勝。2008年にブラックシェル、2013年にインパルスヒーローが2着になっている。「ダート最強馬」と言われているクロフネだが、産駒はヴィクトリアマイル勝ちホエールキャプチャや、スリープレスナイト、カレンチャンなど芝での活躍馬も多い。父同様アイビスSDのセイコーライコウがいるかと思えば、3200mどころか4250mの中山グランドジャンプを勝ったアップトゥデイトもいるなど、スピードとスタミナを兼ね備えた万能種牡馬だ。初年度産駒のフサイチリシャールが1番人気に支持されるなど、NHKマイルカップにはコンスタントに出走馬を送り出している。 となれば、抽選をくぐりぬけたクロフネ産駒で母の父ダイワメジャーというボンオムトゥックを買わないわけにはいかない。今年は全勝2頭を含め3勝馬が7頭もいるので、勝ち負けまでは厳しいかもしれないが、前走アーリントンカップでは2着とコンマ1秒差。なんとか一角に食い込めないものか。 近年GⅠへの騎乗が少なくなった田中勝春騎手だが、2年ぶりとなった昨年のマイルCSでは10番人気のマイスタイルを4着に持ってくるなど存在感を見せた。2度のGⅠ勝ちは7番人気と11番人気、2着11回の内訳は1,2番人気が1回ずつで9回は3番人気以下。3着8回もすべて人気以上の着順で、うち二桁人気が2回。有力馬への騎乗依頼が少ないといえばそれまでだが、昨年1年間の平均でも着順が人気を上回っている。前回GⅠで連対したのは2013年のこのレース。その時のインパルスヒーローもクロフネ産駒だった。 田中勝騎手はクロフネが勝った2001年には単勝109倍の12番人気だったサマーキャンドルを3着に持ってきている。このレースで3番人気に推されながら17着に敗れたキタサンチャンネルの鞍上はデビュー6年目の高橋亮騎手。この後ダービーにも参戦するが16着に終わり、それが騎手として最後のGⅠとなった。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2020.05.09 16:00
NEWSポストセブン
20191年天皇賞・春のゴール前
春の天皇賞は1番人気不調 「キンカメ系」の奮起に期待する
 春の天皇賞はGI最長距離となる3200m。データと血統をどう読むかが鍵となる。競馬ライターの東田和美氏が分析した。 * * * 平成以降、勝率、連対率、3着内率全てにおいて1番人気馬より2番人気馬が上回っている。とくにここ10年で言えば1番人気馬は単勝1倍台の3頭がすべて馬券圏内から外れており、わずか2勝で2着も1回だけ。一方の2番人気馬は5勝もあげている。ただし昨年は前年の菊花賞馬が1番人気に応えるという、古き良き時代の天皇賞(春)のような結果だった。 世の中「ステイホーム」だからステイゴールドだろうといった“サイン馬券”が競馬ファンの間でささやかれている。直子が2頭、加えて同枠にドリームジャーニー産駒とオルフェーヴル産駒だからまんざらでもない。 ステイゴールドは、このレースに3回出走、1998年に10番人気で2着、1999年6番人気で5着、2000年4番人気4着と脇役的存在。しかし種牡馬としては父サンデーサイレンスと同じ4勝。2着はないが3着が2回。オルフェーヴルとゴールドシップがともに単勝1.3倍の1番人気で敗れているが、逆に勝った時は2番人気3回に4番人気と、1、2番人気馬の逆転現象を演出している。3着だった2頭も5番人気と8番人気だ。 一方2006年にこのレースを勝っているディープインパクト産駒は、昨年のフィエールマンが初勝利。これまではキズナが1番人気で2度馬券圏外に敗れるなど、これもある意味逆転現象の一因だった。しかし昨年は勝ち馬だけでなく、6番人気のグローリーヴェイズも2着と相変わらずの底力を見せている。今年は4頭の直子が出走するほか、ディープブリランテ産駒とトーセンホマレボシ産駒も出走。キセキの母父もディープで、まさにステイゴールド系vs「ディープインパクト一族」だ。 ちなみにハーツクライは2005年、スズカマンボが勝った馬連8万円、3連単190万円という天皇賞(春)史上最高配当のレースに出走していて8番人気5着。産駒は勝ち馬こそないが、のべ23頭出走していて2着5回3着3回と、結果的に連対率も3着内率もステイゴールドやディープインパクトを上回っている。しかし、今年はタイセイトレイルが回避したので出走馬はゼロ。やや残念。 つまりこのレースもサンデーサイレンス産駒種牡馬の牙城で1着馬は2011年から、2着馬は2013年から、3着馬は外国調教馬レッドカドーが3着に入った2013年を除けば、2009年からという独占状態(2018年ディープスカイは孫)。上記「御三家」だけでなく、ブラックタイドやマンハッタンカフェ、ミスキャストやヤマニンセラフィムの産駒も結果を残している。 となれば、問題はキングカメハメハ産駒。3歳で引退しているから淀の3200m経験はないが、ダービー馬を送り出しているダービー馬。これまでの種牡馬実績から、距離に限界があるとは思えない。しかし過去14頭が出走しているが、3着以内に入ったことがないのだ。上位人気に推されるような馬の出走が少ないのは確かだが、それにしても二桁着順が10回というのはかなり極端な不振。 しかし・・・・! 皐月賞でも過去〈0 0 0 10〉のハーツクライ産駒サリオスが2着に来た。キンカメ産駒、今年は阪神大賞典だけでなく、京都3000m万葉Sでも1着馬の母の父、2着馬の父の父。「揺り戻し」があるのではないか。 ということで、キングカメハメハ系の奮起に期待。阪神大賞典を圧勝したユーキャンスマイル。GⅠ勝ちこそないが掲示板を外したのは3歳時の重賞2回のみで今回は人気の中心(鬼門の「1番人気」ではないだろう)。3000m以上では〈2 1 1 1〉と、キャリアも結果も申し分がない。平成以降の勝ち馬のうち12頭、2着馬も9頭、3着馬も14頭の計35頭が阪神3000mからの参戦だ。 前述のキセキはサンデーサイレンス産駒の括りでは「ディープインパクト一族」としたが、もちろんキングカメハメハ系。角居厩舎は過去このレースで最高が8着、それ以外の6頭はすべて二桁着順。名門厩舎最後の年に何かと思い出深い父の産駒での出走、期するものがあるはずで、これも「揺り戻し」に期待。枠連のゾロ目で押さえよう。 もう1頭のルーラーシップ産駒ダンビュライトは2018年の天皇賞(秋)で馬場入り後に放馬、満員の東京競馬場を全力疾走して競争除外。夜の社台グループのパーティーでは戸崎騎手がキセキで3着だった川田騎手にいじられていた。昨年のジャパンCでも馬場入りの際にテンションが上がってしまったことから12月に去勢。2度の坂越えを経験済みの京都、しかも無観客でその効果を発揮してもおかしくないし、GⅠ勝ちの味を知った鞍上も怖い。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2020.05.02 16:00
NEWSポストセブン
2011年の桜花賞のパドック(写真はマルセリーナ)
桜花賞には母の無念を娘が晴らしてきた歴史がある
 無観客競馬が続く中で、いよいよクラシック開幕となった。競馬ライターの東田和美氏が桜花賞について考察した。 * * * マルセリーナがディープインパクト産駒として初のGⅠを勝ったのが、東日本大震災があった2011年のこのレース。当時関東での競馬は6週にわたって中止、関西でも自粛ムードが漂い、レース前のパドック内に馬主や厩舎関係者が集うこともなかった。 この年は大本命と言われたレーヴディソールが1週前に故障。レーヴディソールの僚馬でエルフィンSから直行となった2番人気マルセリーナが勝ち、2着にはクイーンC勝ちの1番人気ホエールキャプチャ、3着にはフラワーC勝ち、4番人気のトレンドハンターが入る。ここ2年の勝ち馬がそうであったように、トライアルを使っていない馬が上位を占めた。 桜花賞では母(やその姉妹など)の無念を娘が晴らしてきた歴史がある。 1979年のオークス馬アグネスレディーは、桜花賞ではホースメンテスコの6着に敗れている(全姉クインリマンドも桜花賞では2着だった)。そのアグネスレディーとロイヤルスキーの間に生まれたのがアグネスフローラで、1990年の桜花賞馬となった。 1991年のスカーレットブーケは3番人気で4着までだったが、繁殖牝馬としては優秀だった。まず初仔スカーレットメールがチューリップ賞2着で出走権を得るが本番は回避。2001年にはダイワルージュがアネモネSを制して本番に臨み2番人気に推されたものの3着(勝ち馬は後述するテイエムオーシャン)。2004年にはダイワメジャーが皐月賞馬に、2007年ついにダイワスカーレットが難敵ウオッカを破って桜花賞馬になった。 また1996年には、前年最優秀3歳牝馬(当時)に選出されたビワハイジがまさかの15着に惨敗するが、2009年には娘・ブエナビスタがしっかり仇をとり、さらに2006年に2番人気で出走したフサイチパンドラも14着に大敗するが、2018年に娘・アーモンドアイが雪辱する。 一方、偉大な祖母の名を蘇らせた孫娘もいる。 1985年の桜花賞を勝った逃げ馬エルプスの第2子リヴァーガールは1勝で繁殖に上がったが、その子テイエムオーシャンは2001年の桜花賞を、単勝1.3倍の圧倒的人気に応えて勝った。 また1993年の桜花賞馬ベガは、立て続けにGⅠ勝ちの息子を産むが、牝馬ヒストリックスターを産んだ翌2006年に急逝。娘は不出走に終わったが、その子ハープスターが2014年の桜花賞馬になった。 惜敗の母の無念を娘が晴らし、祖母の栄光を孫が引き継ぐというのが牝馬クラシックなのかもしれない。 今回出走馬の血統表を眺めると、デアリングタクトの祖母にデアリングハートの名前を見ることができる。2003年に社台サラブレッドクラブから、サンデーサイレンス産駒としてはリーズナブルと言える総額3400万円で募集され、府中牝馬Sを連覇するなど4勝をあげている。フィリーズレビュー2着で05年の桜花賞に出走、10番人気ながらラインクラフトの3着に粘った。 デアリングタクトはエピファネイア産駒なので、父方の祖母はシーザリオということになる。デアリングハートとは同じ歳で、桜花賞では2着だった。名牝唯一の敗戦、その悔しさをも受け継いでいる。 桜花賞ではフレッシュサイヤーがここ10年で3勝している。エルフィンSからの直行は自粛ムードの中で行われた9年前の桜花賞と同じ、5枠9番という枠順は祖母デアリングハートと同じだ。 もう1頭、マジックキャッスルの母ソーマジックは、1着12番人気レジネッタ、2着15番人気エフティマイアと荒れた08年の桜花賞で、唯一上位(5番)人気で3着を死守した。3連単は700万円。クビ差4着で先行したハートオブクイーンは16番人気だったので、ソーマジックがとらえきれていなかったら、いったいどのぐらいついていたのだろう。この馬もクイーンC2着からの参戦。 3連単は祖母と母の思いを背負ったこの2頭を軸にしてみたい。そのほかではやはり桜花賞の定番ディープインパクト産駒か。クイーンCでマジックキャッスルに勝っているミヤマザクラと、シンザン記念から直行のサンクテュエール。どうせなら無観客競馬を経験していない2頭に注目する。●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
2020.04.11 16:00
NEWSポストセブン
名物馬主・近藤利一氏死去で“アドマイヤたち”はどこへ行く?
名物馬主・近藤利一氏死去で“アドマイヤたち”はどこへ行く?
 競馬界の名物オーナーが世を去った。「アドマイヤ」の冠名で知られた馬主の近藤利一氏が11月17日、77歳で亡くなった。近藤氏は1999年にアドマイヤベガで初めてダービーを勝ち、GIや重賞勝ち馬を何頭も所有する「剛腕オーナー」として知られていた。競馬評論家の阿部幸太郎氏は、こう話す。「競馬場に現われると周囲の空気が張り詰めるのがわかるほど威圧感のある方でした。馬に対しても強いこだわりを持っていて、レースでの騎乗を巡り、騎手や調教師と激論を交わすことも度々あったそうです」 トップジョッキーの武豊(50)も例外ではなかったという。 武はダービーを勝ったアドマイヤベガに騎乗するなど、近藤氏から重用されていた。ところが、ある時を境に武は「アドマイヤ」を冠した馬に全く乗らなくなったのだ。「2007年に香港クイーンエリザベスII世杯でアドマイヤムーンに騎乗したのを最後に、近藤さんは一度も武騎手を乗せていません。香港での騎乗を巡って対立があったといわれています。ここまでのこだわりを見せる人は他にいない。“物言うオーナー”として競馬への愛は人一倍でした」(スポーツ紙競馬担当記者) 注目されるのは、残された近藤氏の所有馬の行方だ。5月にGI・NHKマイルCを勝ったアドマイヤマーズといった現役馬だけでなく、7月のセレクトセールで4億7000万円という史上4位の額で落札したディープインパクト産駒の馬など、活躍が見込まれる馬を多数所有していた。JRAの規定では故人の馬主名義変更には1か月の猶予期間がある。「過去にも大物個人馬主が亡くなった際に、相続人ではなく親しい競馬関係者に譲渡された例がある。近藤氏は『大魔神』こと佐々木主浩氏と共同で馬を持っていた過去があるが、そうした交友のある馬主らに譲られる可能性もあるとされ、近藤氏からNGだった騎手も騎乗機会が増えると思われます」(同前) 名物オーナーが愛した馬たちが、これからも競馬界を盛り上げてくれることになりそうだ。※週刊ポスト2019年12月6日号
2019.11.27 16:00
週刊ポスト

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