芸能

高田文夫氏 喬太郎、円楽ら噺家が書いた新刊で読書三昧

噺家の本で読書三昧

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、落語家が書いた本で過ごす読書の秋についてお送りする。

 * * *
 この連載頁の担当者と佐野文二郎クン等とで作った『面白い人のことばっかり!』(小学館)が出版され絶賛キャンペーン中だと言うのに、あわただしくこの一週間で4冊もの落語家が書いた本が贈られて来た。

 噺家が出した本で過去には名著も数々あって「いだてん」でおなじみの古今亭志ん生には『なめくじ艦隊』『びんぼう自慢』がある。ライバルと言われた桂文楽には『あばらかべっそん』、三遊亭圓生には『寄席育ち』、そして我々団塊の世代の高校生時代、バイブルともいわれた立川談志の『現代落語論』。この本は今でも売れている。最近のものでは談志の弟子、談春が書いた『赤めだか』。これはテレビドラマにもなった(談志の役がビートたけし、私の役がなんとも情けないラサール石井だった)。色々なことが蘇る。

 そこで私のところへ届いた本たちの話。まずは冒険の旅を続ける落語家・林家彦いちが出した本。この男、あれっ最近見ないなと思うと、たいてい作家の夢枕獏さん等と外国の辺境を命がけで歩いている。創作能力も抜群で、これは久米宏のラジオ番組で発表した数百という小噺にホワホワと毛の生えたようなネタ63本を選びぬいたもの。タイトルは『瞠目笑(どうもくしょう)』。少し分かりづらいが、大昔に『醒睡笑(せいすいしょう)』という、安楽庵策伝という落語の元祖みたいな人が書いたものがあるわけ。それのパロディって……分かりづらいっつーの。

関連記事

トピックス

近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
事務所独立と妊娠を発表した中川翔子。
【独占・中川翔子】妊娠・独立発表後初インタビュー 今の本音を直撃! そして“整形疑惑”も出た「最近やめた2つのこと」
NEWSポストセブン
名物企画ENT座談会を開催(左から中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏/撮影=山崎力夫)
【江本孟紀氏×中畑清氏×達川光男氏】解説者3人が阿部巨人の課題を指摘「マー君は二軍で当然」「二軍の年俸が10億円」「マルティネスは明らかに練習不足」
週刊ポスト
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン