「大丈夫」LINEスタンプも話題に
また自身のセクシュアリティやジェンダーに悩みや違和感を覚えていたという若者にも、自分らしさを貫きはじめた氷川の存在が励みになっているという。20歳の女子大生Bさんはこう語る。
「私は幼い頃から恋愛感情や性的感情が湧かない『アセクシャル』や『ノンセクシャル』なのではないか、と感じています。女性という意識もそこまでないので『Xジェンダー』という言葉が適切かもしれませんが、ファッションもメイクも女性的なものが好き。そんな曖昧な存在である自分にとって、自分の本来のスタイルを貫き出した“きーちゃん”(氷川の愛称)は、一つの答えのような気がして。最近のキラキラしているお姿を見て、すごく励まされています。
私の周りの女子学生も、きーちゃんのインスタをフォローしていますし、『綺麗!』『自分に正直でかっこいい』とファンになる子が急増しています。きーちゃんの“進化”に対して『男は男らしくしろ』とか『いきなり女性らしくなった』という声には違和感があります。人は、一人一人固有な存在です。男と女というジェンダーの固定観念を超えて、自分のスタイルに素直に生きる方は、新時代を象徴する存在になると思う。他人の目を気にしがちなネット社会ですが、きーちゃんの発信は色々な人を勇気づけていると思います」(Bさん)
氷川は今年デビュー20周年を迎え、立ち居振る舞いや容姿が洗練されていくなか、歌唱のジャンルの幅も広がっている。その生き生きとした姿をみて励まされ“きーちゃんファン”になる人も増えているのだろう。