「これまで日本には“生理について触れることはタブーだ”という感覚が男女ともにありました。『袋は要りません』という言葉は、『生理は隠すことではない。恥ずかしいことではない』という意識を、端的に表わそうとしている。『生理は不浄である』『女は生理のとき精神に変調をきたす』といった誤った見方がいまだ根強いなか、こうした意識変革には大きな意味があると思います」
思い起こされるのが今年1月に起きた「#KuToo(クートゥー)」運動だ。
「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけた言葉で、「職場で女性がハイヒールを強制され、靴ずれ、外反母趾や頭痛などの健康被害を受けた」という女性たちがネットを中心に「ハイヒール・パンプスの強制廃止」を求め署名を集めた。
「いずれも、男女平等化が進んだこと、SNSなどを通じて女性が声を上げやすくなったことが背景にあると言えるでしょう」(田中氏)
※週刊ポスト2019年12月6日号