交渉内容は金額だけではない。“珍要求”を申し出たのが、2007年オフにFA権を行使した阪神・下柳剛氏だ。元デイリースポーツ編集局長・平井隆司氏が語る。
「球団側が“どうすれば残留してくれる?”と平身低頭に聞くと、下柳は“愛犬のゴールデン・レトリバーを球団で面倒見てくれたら、残ります”と要求したんです。当時の下柳は独身だったため、遠征時に愛犬を預けることが悩みだったと言います。球団が“愛犬の世話はさせてもらう”と説得したことで、下柳は残留を決意したようです」
※週刊ポスト2019年12月6日号