ライフ

寒さ対策の間違った常識 首・手首・足首「3首」の温め方

体積が倍ぐらいになっている人も見かけるが…

 寒さ対策には首・手首・足首の“3首”を暖めることが大切だが、やり方を間違うと逆効果になる。

◆靴下の重ね履きには「5本指」を

 末端冷え性の人がついやってしまうのが「靴下の重ね履き」だ。イシハラクリニック副院長の石原新菜医師がいう。

「『頭寒足熱』とよく言われるように、寒い時期に足を暖めるのは大切です。しかし、靴下を何枚も重ねると血流が阻害され、より足先の冷えが進みます。とくに高齢になると筋肉量が落ちて血流が悪くなりやすいので、重ね履きは避けるべきです」

 重ね履きをする場合、一番下に「5本指ソックス」を着用すると良いという。

「5本指ソックスなら指先を自由に動かすことができるため血行の邪魔になりにくい。その上からモコモコした靴下を1枚重ねるだけで足元の防寒対策は万全です」(石原医師)

◆マフラー着用は「外出5分前」がベスト

 首元を温めるマフラーは「巻き方」に注意だ。

「皮膚には冷たさを感じる“冷点”がありますが、これは全身でも首にとくに多く分布しているため、首全体を広く暖める必要があります。半分に折ったマフラーを首にかけ、輪っかの部分にマフラーを通す『ワンループ巻き』なら全体を暖められます」(石原医師)

 マフラーを巻くタイミングも重要だ。

「外出して首や顔が冷えると、心臓などの重要な臓器を守ろうとして血液が体の中心に集まり、末端の血流が滞るため手足が冷えます。家を出る5分前にマフラーや手袋をしておけば、外出しても血流の変化を防げます」(石原医師)

 ちなみに、フリース素材は風を通すのでマフラーには適さない。汗を吸い込んで放出する天然ウールや絹などが望ましいという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

財務省の「隠された不祥事リスト」を入手(時事通信フォト)
《スクープ公開》財務省「隠された不祥事リスト」入手 過去1年の間にも警察から遺失物を詐取しようとした大阪税関職員、神戸税関の職員はアワビを“密漁”、500万円貸付け受け「利益供与」で処分
週刊ポスト
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト