予選会では1時間5分11秒でゴール(写真/長田洋平/AFLO)

 練習は週に1度だけ、気分転換のために早く帰って5kmくらいゆっくりジョグする程度。前回の関東学生連合で1区を走った近藤秀一さん(東大の1学年先輩、現GMOアスリーツ)は早朝と夕方の練習時間を確保するために予備校に通わず、自分で時間を管理して勉強したそうですが、僕はとてもそんな勇気はありませんでした(笑い)。

 箱根に向けて、部の練習とは別に週に2回は30km走を取り入れています。

 自分の持ち味は「感覚で走ること」かなと。時計でペースを確認しながら走る選手が多いと思いますが、僕は時計を見ずに速度と出力を“これぐらいにすればいいかな”と感覚的に決めて走るのが得意です。

 本番を前に、地元からの応援も心強いです。11月23日に岩手県内22の市町村対抗の駅伝大会(日報駅伝)があって、滝沢市のメンバーに選ばれていたのですが、学生連合の選手が走る記録挑戦会と重なって辞退しなくてはいけなかった。その連絡をしたら、チームメイトの皆さんからも応援の言葉をもらいました。

 飛雄馬という名前? 元高校球児の父がつけたものです。ただ、キャッチボールくらいはしたけど、“野球をやれ”と強制されたことはありません(笑い)。

●あべ・ひゅうま/1996年、岩手県生まれ。盛岡第一高を卒業後、一浪して2016年に東京大学文科三類に入学し、現在は教育学部総合教育科学科の4年生。箱根で走ってみたいのは「2005年に東大の先輩・松本翔さんが学連選抜で走った8区」だという。

※週刊ポスト2020年1月3・10日号

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