ライフ

120人とメールして23人に会い、50歳で結婚した作家の婚活奥義

昨年、「令和婚」をした島田佳奈さん。大人の婚活について聞いた。

 「結婚しない人生」を選ぶ人が増えている一方で、40代でも、50代でも、あるいは何度でも、結婚する人はする。彼らはなぜ結婚を選んだのか。また、年齢を重ねた上で、どのように結婚に辿りついたのか。誰もがするものでなくなったからこそ、「結婚」は、選ぶ人・選ばない人の価値観を浮き彫りにする。昨年、50歳で「令和婚」をはたした作家・島田佳奈さんの場合を聞いた。

* * *

◆相手の人生に“痕跡”を残したい

──パートナーや事実婚を選ぶ人も増えるなか、島田さんは昨年、結婚されました。なぜ結婚という形を選んだのでしょうか?

 結婚はもういいや、という時期もあったんです。私は24歳で最初の結婚をして、28歳で離婚しています。この時の離婚が大変だったので、懲りちゃったんですね。その後は付き合うだけでいいなと思って、たとえば36歳で出会った人とは、事実婚状態で7年半同棲していました。ただ事実婚だと、別れがあまりに簡単だったんですね。それで虚しくなってしまったんです。

 同棲していた家から私が引っ越したら、それで終了。7年半も一緒にいたのに、彼の人生の中に、私はいなかったことになってしまうのか……と思うと切なくなって、次に会う人には私の痕跡を残したいと(笑)。そのためにも入籍しようと思ったんです。その時、43歳でした。

──そこから婚活を始めたわけですか?

 その後、ちょっと紆余曲折ありまして……、一人になって婚活を始めたのは46歳の時です。私は職業柄、家に引きこもって仕事をしているし、年齢的にも新しい出会いは難しい。それに恋愛コラムを書いているので「婚活経験は成功しても失敗してもネタになる!」と思い、ネット婚活を始めました。

──昨年結婚されたご主人は、そのネット婚活で出会った方ですか?

 はい。婚活をはじめてちょうど1年くらいで出会って、3回目のデートで告白してもらって、約3年付き合って結婚しました。3年かかったのは正直想定外でしたが、大人には、色々と事情があるものです。結婚の意思は確認していたので、納得の上で付き合って、昨年晴れて入籍しました。

──40代の女性は婚活で苦戦すると聞きますが、不安はありませんでしたか?

 一般論ではそうかもしれませんが、婚活をはじめた46歳のとき、私は人生これからだとすごく明るい気持ちでした(笑)。婚活もすごく楽しかったです。ただ、ずっとやると疲れるだろうなとは思っていて、漠然と、1年くらいと区切りは考えていました。期限を決めるのは大事かもしれませんね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルの飛行機でスヤスヤ》佳子さまの“寝顔動画”が拡散…「エコノミークラス」に乗った切実な事情
NEWSポストセブン
ロスで暴動が広がっている(FreedomNews.TvのYouTubeより)
《大谷翔平の壁画前でデモ隊が暴徒化》 “危険すぎる通院”で危ぶまれる「真美子さんと娘の健康」、父の日を前に夫婦が迎えた「LAでの受難」
NEWSポストセブン
沖縄を訪問された愛子さま(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
天皇ご一家が“因縁の地”沖縄をご訪問、現地は盛大な歓迎ムード “平和への思い”を継承する存在としての愛子さまへの大きな期待 
女性セブン
TBS田村真子アナウンサー
【インタビュー】TBS田村真子アナウンサーが明かす『ラヴィット!』放送1000回で流した涙の理由 「最近、肩の荷が下りた」「お姉さんでいなきゃと意識しています」
NEWSポストセブン
バスケ選手時代の真美子さんの直筆サイン入りカードが高騰している(写真/AFLO)
《マニア垂涎》真美子夫人「バスケ選手時代」の“激レアカード”が約4000倍に高騰中「夫婦で隣に並べたい」というファン需要も 
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン